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女神小说 2023-04-05 16:07 出处:网络 作者:女王小说编辑:@女神小说
今日の特集は、最近流行のe-スポーツです.市内のセント=フィリップ学园の中等部の生徒たちが、なんと全国大会で怒涛の6种目制覇を果たしました.今日はその各种目の优胜者たちに来ていただいております』
今日の特集は、最近流行のe-スポーツです.市内のセント=フィリップ学园の中等部の生徒たちが、なんと全国大会で怒涛の6种目制覇を果たしました.今日はその各种目の优胜者たちに来ていただいております』

『こんにちは~』
『こんにちは』
『ちは~』

『まずはこちらの栗栖敬太君から.パズルゲーム“プリズム?マイスター★”の全国大会优胜おめでとうございました!』
『あ、ありがとうございます‥‥』

『紧张してるのかな? 体も小っちゃいですね.まだ1年生?』
『2年生です‥‥一応』

『决胜はどうでしたか?』
『ぁ、とても、やりごたえがありました! 相手のブリッツ选手がとっても効率的に连锁を组んでくるので、カウンターを狙うしかなくなってて、3分の1くらいの确率で负ける形势にされたんですけどうまく返せました!』 copyright

『动画サイトでも试合の映像が騒がれているようですけども、最后に一言なにかありますか?』
『はい、“プリズム?マイスター★”は3次元のプリズムキューブを縦?横?奥の3种类の回転で回して敷き诘めるゲームで、考える事が多いんですけど、それだけ奥が深くっていまだに新しい戦术が次々现れてます! 僕もいろんなスタイルの人と対戦してみたいので、ぜひ皆さんもやってみてください!』



『ありがとうございました.ではお次は、カードゲーム“四大陆物语”の优胜者と、準优胜者、なんとフィリップ学园からワンツーフィニッシュで大会を终えました! 八剱健太君と前桥良治くんです!』

『ちゃっす! 八剱です』
『こんにちは.前桥です』

『いや~、お二人でのワンツーフィニッシュおめでとうございます.大会は厳しかったですか?』
『んー、俺结构ああいう大舞台に强いんですよ.だから普段强い人でも紧张につけ込めたりして、かえって有利に戦えた気がします』
『僕は‥‥そうですね、普段と変わりませんね.それぞれの状况で最善の答えを见つけ出して、あとは父なる神に胜利を祈る.それだけです』

『前桥选手はフィリップ学园の生徒らしく、大会中もときどき十字架に口づけしている光景が见られました.普段からああなんですか?』
『普段はあまり.祈りを捧げるまでもなく胜ててしまう胜负が多いので、大会のときくらいです』

『八剱选手は不敌に微笑みながらの试合映像がありますが、これも习性ですか?』
『まぁそっすね~.俺はなんつーかカオスな展开が好きなんで、ちょっと试合が荒れそうになると嬉しくなっちゃって.结构大満足でした』

『では一言をどうぞ.まず八剱选手から』
『今回优胜しましたけど、ヨンモノ‥‥四大陆物语はまだまだ新しいゲームなんで、いろんな人に参入して欲しいっす.父ちゃ~ん、母ちゃ~ん、兄ちゃ~ん、俺胜ったよ~』
『前桥选手どうぞ』
『次は僕が优胜させていただきます』



『ありがとうございました.次は格闘ゲームの“刚拳ファイターズ6”の优胜者ということで、宗田兼続くん、お愿いします』
『おはようございますっ』

『わ~、体格良いですね~.スポーツか何かを他にされてるんですか?』
『ジョギングと筋トレを少し‥‥格ゲ―の上手い人って、结构ジム行く人とか多いんで』

『健康も大事にすることが胜利の秘诀といったところでしょうか.今回の大会はどうでしたか?』
『ん~、反射神経の良さだけで胜っちゃった感じっすね.でも20歳を超えたあたりから人间の反射神経って悪くなるらしいんで、今のベテラン势に知识面で负けないように攻略を积んで、20代になっても负けないようにしたいです』 copyright

『若いのに先の事をしっかり考えてます.最后に一言あればどうぞ』
『僕がやってる“刚拳ファイターズ6”は、ミックスディメンジョンシステムを採用していて、今まで2D格闘をやってた人も3D格闘をやってた人も、それぞれ强みを発挥しやすいゲームだって言われてます.僕もまだまだ修行中なので、挑戦を待ってます』



『ありがとうございました.次はレースゲーム“マジェスティックレーサー”の杵田壮一君です』
『ちゃっす』

『‥‥すごい髪型ですね.フィリップ学园の校则ではオッケーなのでしょうか』
『いや~、普通にアウトっすね.はははっ.でも折角の场なんで、メークさんにお愿いして、良い感じにキメてもらいました』

『今回の大会はいかがでしたか?』
『俺、普段は友达すっげー大切にするんですけどぉ、今回は练习に集中しすぎてマジでクラブ以外の友达とは付き合い悪くなっちゃってたんで、しばらくは游びまくりたいっすね』

『最后に一言あればどうぞ』
『由香里~! 父ちゃん! 母ちゃん! 见てる~? イエ~イ! あ、由香里は俺の彼女です.うははっ』



『ありがとうございました.次は‥‥』


「ねぇその动画いつまで见てんの? つまんねーよ」

手镜を覗いて顔の産毛をミニピンセットで抜いている最中の女生徒が言った.
パソコンが置いてある部屋にたむろしている彼女たちは、スカートの丈も短くて、あまり圣フィリップ学园らしくはない.が、一応はフィリップの在校生である.

「だってコイツらでしょ? あたしらの部室取ったの.许せねーんだけど.オタクの癖によぉ」
「だよねー.ウチらだってちゃんとした部活じゃん.ふざけんなよなぁ」

彼女たちがたむろしている部屋は元新闻部専用の部室であり、今はe-スポーツクラブの第二部室との兼用にさせられていた.

「他にいい场所ある?」
「知らね.めぼしい场所は清楚系が大体使ってんじゃん」

清楚系とは、圣フィリップ学园における圣人様の教えを真っ当に浴びて育ってきた、お上品で育ちの良い生え抜き女生徒の事である.

今部室にいる彼女たちのような外来组とは完全に毛色が违う.そもそも彼女たちは前の学校で素行が悪かったせいで亲から更生所代わりにフィリップに送り込まれた者がほとんどで、当然ながら清楚系とはソリが合わない. 内容来自

「つーか金ねーんだけど」
「わかる.先週もウチ、“外部取材”いっちゃってさぁ」
「あー、佳代はパパじゃなくて彼氏だもんね」
「そーそー.顔は良いけど贫乏なんだよねぇアイツ.デートも割り勘だしよぉ.ほんと金かかってしょーがねーんだけど」

外来组の彼女たちが新闻部に入った理由は2つある.
1つは、日中にスマホ利用が禁止されてるフィリップ学园で、部室のパソコンからSNSを覗ける时间を少しでも増やすため.もう1つは、外部取材届けを出せば坚苦しい寮生活の槛から一时的に抜け出せるので、自由に游びまわる机会を作るためだった.

そんな生徒たちが集まるせいで、ここ数年ロクな校内新闻が刷られていない.

「あっ! やばっ! オタク君たち来たんだけど!」
「どうしよこれっ! 先公にチクられんじゃん! パソコン消さなきゃ.电源どこ?」 本文来自
「コンセント抜こうよ! ほらっ」
「あっ、消えたっ! おっけ!」

「あっちの部屋に隠れよ!」
「エロ本出しっぱなしだよ! 速く隠して!」
「やばいやばいやばい」



   ※



「‥‥予算のファイルどこだっけ」
「こっちこっち.新闻部が赤のファイルで、うちが青いファイル」

「あー、これか.でもさ、ぶっちゃけどうしようね?」
「予算の使い道? 确かに、もうないよな」
「先生たちはe-スポーツのパソコンって100万円も200万円もするって思い込んでいるようだけど、そんなに必要ないよね」
「回线とグラボさえしっかりしてりゃあな.回线もこの前、太めの光を通したばっかだしな」

「今はパズル部门と格闘部门と、まぁ全部の部门に均等に分けてるけど、どこも使い道に困ってるよね.それぞれ100万円くらい余ってる?」
「もっとじゃね.いろんな企业からの支援金が山ほど届いているからな.100万なら、优胜赏金で既に超えてるっしょ」
「配信ルームでも建てよっか.それも、新闻部の部室じゃなくて専用の部室を外に建てれば」
「さすがにそれだと工事とかで逆に足りなくなるんじゃね? つーか、今回新闻部の部屋との兼用にさせられたのって、先生たちが新闻部を部屋から追い出したかったってのもあるらしいしな」
「みたいだね.まともな新闻も作ってなくて、ほとんどギャルの溜まり场みたいだもんね」


「そうだ、とりまプロゲーマーからのコーチングに金使おうぜ」
「‥‥でも僕たち、もうプロ并に强くない?」
「これから新入部员が増えそうじゃん.そいつらの教育は外部のコーチに任せて、俺らは强くなるのに専念しようよ」
「それもアリかもね.そっちの方が本格的にクラブ活动っぽくなるし」

「エクセル开いた.纸ファイルとの领収书の照合しよ」
「オッケー.数字読み上げていくね.X月〇日、株式会社△△からの补助金で収入が――」



   ※



昼休み终わりのチャイムが鸣ってe-スポーツクラブの部员が教室に戻っていっても、彼女たちはまだ脇の小部屋の中にいた.まだ新闻を校内の大型プリンタで1枚ずつ刷っていた昔の时代の名残りの、新闻用の印刷室である.

「やばくね.100万とか言ってなかった?」
「もっとあるって、みんなで100万ずつって闻こえたけど」
「オタクのゲームってそんな储かるの?」
「わかんねーけど、1亿円の大会とかあるらしいよ」
「1亿!? やべーじゃん! 1年中彼氏に会えまくりだわ!」
「ってか、学校こなくて良いレベルでしょ.一生游んで暮らせるんじゃね?」
「あ~、マジかよ.なんであいつらばっか恵まれてんだろ.あいつらの金、うちらに回ってこねーかなぁ~」
「ほんとだよ.童贞の癖によぉ.あいつらなんて――」

ふと、その女生徒は気づいたままの事を言叶に出した.

「ぁ‥‥オタクたちってさぁ、女の色気に弱そうじゃね?」


「あ~、よーやく终わったわ~」

牧师たちと学长の话と祈りの仪礼がひたすらに长い降临祭を凌ぎきり、疲れ果てて部室に戻ってきたe-スポーツクラブの面々は、大机の上にある妙なA4用纸の存在に気が付いた.

「なんだこれ?」
「アンケート‥‥新闻部からだって」
「あぁ、部室共用になったあの女子达ね‥‥.ウチを记事にでもすんのかな? 明日で良いよな」
「でもこれ、今日の夜まででお愿いしますって书いてあるよ?」
「マジかよ!? おいおい、降临祭の后だぜ!? もう疲れたっつーの!」

「でも‥‥もしあの女子たちが真面目に活动しなきゃって反省して顽张ってるんなら、协力してあげなきゃ可哀想じゃない? 折角のチャンスがダメになったら、本格的にグレちゃうのかも‥‥」

「はぁ~‥‥.しゃーねぇなぁ.さっさとやって帰りますかぁ」

部员たちはカバンから笔箱とシャーペンを取り出して、修道服のままアンケートに取り组んだ.

「好きな映画か~.最近なんも见てないよな~」

「尊敬する伟人? これ谁でも良いのかなぁ」
「トッププロの名前书きてーわ」
「伟人じゃなくない?」
「じゃ、牛田先生で」
「もっと伟人じゃないじゃん」 内容来自
「かー、めんどくせー」

彼らは最初の方こそ雑谈をしながらワイワイ书き込んでいたが、次第に口数が减ってきた.そして皆共通して1つの事を思い始めた.


(これ、长くね?)



ホチキス止めされて分厚いアンケートは设问が千个を超えそうな势いだった.

しかし今さら中断するわけにもいかず、黙々と回答を埋め続けていき、后半になるにしたがって次第に回答の仕方が雑になっていった.

谦虚さを装ったり、恰好つけたりする事もなくなり、正直に単纯に质问文に答えを书き込んでいく.后半に并んでいた、

『好きな异性のタイプは?』
『异性の体のパーツで好きな部位は?』
『异性の仕草でドキッとするものは?』
『エッチな気持ちの芽生えはいつ、どんなきっかけで?』
『初恋は?』
『理想の恋爱の仕方は?』
『理想のエッチなシチュエーションは?』
『お気に入りのエッチな本または动画は?』

そんな怪しげな质问にもロクに头を回すことなく、脊髄反射的に、彼らは答えを书き込んでしまっていた.


アンケートから3日が経った.

「やっほー.栗栖くんだよねぇ」
「あ、うん‥‥」
「どうしたの? 紧张してるの? ウチら一绪の学校じゃーん」
「そ、そうだね.でも‥‥」

e-スポーツクラブの部长を务める栗栖敬太が新闻部の春日井三奈に取材として呼び出されたのは市内のゲームセンターだった.

ゲームセンターが不良の巣窟だったのは昔の话であり、麻雀コーナー等の一部の区画を除けば大人しそうなゲーマーの多い场所ではあるが、彼らは彼らなりに互いの縄张りらしき物を作って住み分けしている雰囲気があって一见さんの栗栖にはあまり居心地のいい场所ではない.

敬太は普段、ネット対戦のみを游ぶオンライン势なのでゲームセンターに知り合いはいないし、特に三奈のような阳気そうなギャルを连れて歩くとトゲトゲしい视线さえ感じて気まずかった.

「あっ、UFOキャッチャーあるよ.见に行こっ」
「え、取材は‥‥」
「そんなの后! ほら早くぅ」

彼女に袖を引かれるようにして敬太はUFOキャッチャーの区画に连れていかれる.

敬太はクラブの部长を务めているが、部内のゲーム全国大会优胜経験者たちの中では最も押しに弱くて流されやすい性格をしていた.
他の皆が、自分の腕前の上达に梦中な求道者気质の人间のばかりなので、面倒な部长役を押し付けられたという侧面が强い.

「取って取って~?」
「え、でも僕、やったことないし」
「良いから良いから.あたしより絶対うまいっしょ」
「うん‥‥それじゃあ‥‥」

初体験にしてはアームは景品の丁度中央を上手に捉えた.しかし、中央すぎてアームが素直に力负けしてしまい、景品の犬のぬいぐるみは1ミリたりとも动かない.

「あ、ごめん‥‥折角100円いれてもらったのに‥‥」
「ドンマイドンマイ! もう一回いってみよ~!」
「え!? またっ?」
「ほらほら、もう入れちゃったから.ねぇ取ってよ~?」
「じゃ、じゃあ‥‥」

それから敬太は2回失败して、スマホの动画サイトで似たような景品ゲットの成功例の动画を见て勉强し、更に6回くらいを费やして景品を落とす事ができた.

「よしっ!」
「わ~! やったー! すごいじゃん!!」

ギャルが両肩を掴んで揺さぶってくると敬太はドキッとしたが、景品を获れた高扬感もあって自然と受け入れて、一绪に嬉んだ.

「ありがと~? これ一生の家宝にすんね!」

敬太は満更でもない様子でコクっと颔く.
キラキラした目で女子に喜ばれると男として夸らしい気持ちでいっぱいだった.

「じゃあ次は栗栖くんの得意な奴いこ.あのキラキラ光るヤツ」
「え、あ、プリスタ? こっちだよ」

2人はデジタルゲームのコーナーにある『プリズム?マイスタ→★』の筐体へ移动した.


   ※


「うわっ、何これ~.文字ばっかじゃん.あたし、おバカちゃんだから読めなさそーなんだけど」
「キューブの种类を色とか形の违いから见分けるのはもっと难しいかなーって思って、文字での表示モードにしたんだけど‥‥」
「ふーん、これでも简単な方なんだ」
「このゲームはね、プリズムを并べて光の通り道を作るゲームなんだ.プリズムっていうのは光を直角に曲げるガラス细工みたいなヤツなんだけど‥‥まぁ、光を虹色に分解する使い方の方が有名なんだけど‥‥」
「あたた~.理科の话はちょっとわかんないかな~」
「‥‥えっと、とにかくそういう事! 光がこう通っていって、この大きなプールみたいな容器に入ってる1个1个のガラスのプリズムキューブで光が右や左に曲がってるよね」
「あー、それは解るかも.多分」

「このプリズムは光を右に曲げて、このプリズムで上に折れて、次のプリズムは真っ直ぐ进んで、次で左に‥‥ね、これで光が大きい容器の外に出るでしょ? ほら光がちゃんと道を作って容器を贯通すると、途中のプリズムキューブが全部消えるんだ」
「わっ、めっちゃ绮丽~.キラキラしてて、ピカピカしてて、なんかプラネタリウムみた~い」
「うん、十二星座の精霊たちが星の光を夺い合う、っていうストーリーのゲームだしね.あ、ちょっと见てて.キューブが消えると、その上にあったキューブが下に落ちてくるんだけど、その时に别の光が端から端まで出ていくと‥‥.よし、4コンボ」
「あっ、绮丽~.流れ星が流れてる~」

「こうやって连続コンボで消していくと、流星群とか超新星爆発のエフェクトとかが出てくるんだ」
「え、こんな凄いのあたしもできるかな~」
「最初は难しいと思うよ.谁でも最初はそうだけど.ちょっとこのチュートリアルで游んでみない?」
「うん、やってみる.‥‥ねー、なんかプールが小っちゃいよ?」

「入门モードだからフィールドは縦横3マスずつだね.ほら、画面の指示の通りにやってみて」
「うん、‥‥あ、消えちゃった.あれ、次は自分で考えてみろって‥‥え、なになに、どーやんの.教えて~」

三奈は敬太の袖をぐいぐいと引っ张った.

「よーく考えてみて.光线はここから入ってるから、左に折れて、右に折れて、ここで止まっちゃってるよね.この光を外に逃がすにはどうすれば良いと思う?」
「うっわ、むっずぅ‥‥.えーっと、これが左を前に曲げるヤツだから、これを回すでしょ? あっ、逆だわ.ってゆーか、回すと曲がる方向も回っちゃうんだね.えーっと、だから、んーんと‥‥」

1分近く考えてようやく三奈はキューブをZ轴方向に回した.

「あっ! できたっ! やったっ! できたよっ!!」

人懐っこく袖を引っ张ってくる三奈の无防备さに、敬太はドキッとした.

「う、うんっ、できたねっ」

「へー、おもしろいねーコレ.あたし覚えるの早い~?」

「うん、多分」

「じゃあ栗栖君にも胜てるかな~?」

「それは无理」

「え? わかんなくない?」

「絶対ムリだよ.积み重ねが违うもん.确かにプリスタはまだ新しいゲームだけど、その前にいろんなパズルゲームをやりこんできた経験があるんだ.全国1位を取った事のあるゲームもあるしね、プリスタの他にも.だから积み重ねがない春日井さんには絶対ムリだよ」

「む~~~」三奈は目を细めてあきらかに不満顔になった.「やってみなきゃ分かんないじゃん.ね、今から対戦しよ?」
「え、でも普段PC版しかやらないから、この筐体のレバー操作だとちょっと」
「あー、言い訳してる~.つまり私に负けるかもしれないって事?」
「それは无いよ! 絶対ない!」
「じゃあ胜负しよ.あたしが胜ったら100万円ね!」

「ちょ、何言ってんの!」
「あ、负けるの怖いんだ~.それなら、絶対ムリって言ったの取り消してよ.100万かかってて胜负断るなら、絶対胜つって自信は无いじゃん.ねぇ、絶対じゃないよねぇ?」

「いや、それは絶対だけど‥‥」
「じゃあ、対戦しよ.逃げたら不戦败とみなします.あと30秒以内ね.あたし栗栖君に胜ったって全校向けの新闻に书いちゃうから」

「それはダメだって!」
「はいコイン入れちゃった~.栗栖君の不戦败になるまであと30、29‥‥」
「解ったよ! やるよ! でもさっきの初心者モードとは违うよ? 縦も横も6マスずつの大会用ルールだよ!? 春日井さんじゃ1列だって消せるかどうかも怪しいよ!」
「はいはい、とりあえずやってみよ.あたしが胜ったら100万円ね」
「ってゆうか、それズルいじゃん! じゃあ僕が胜ったらどうなるの? 僕が胜った时になんにも无かったら――」

「栗栖君が胜ったらあたしの体を好きにしていいよ.なんでもしていいから」
「え――」


頬を薄く赤らめて、にっこり片唇の端を持ち上げた三奈がレバーを操作する.
乙女座のキャラクターである『ヴァル子』を选択した.

対する栗栖は慌てて向かい侧の台を起动して牡羊座のキャラクターの『アリエル』を选択する.


かくして満天の星空が描かれたゲームグラフィックを背景に、100万円と女の体を赌けたパズルゲームの火盖が切って落とされた.


『アリエル、WIN!』


「あ~ん、つ~よ~い~!」
「‥‥」

10本先取ルールの対戦を终えて、悪びれた様子もなく三奈が向かいの台から回ってきた.

「ダメダメ、やっぱ强いわ.さすが日本一だねぇ」
「ぁ、ご、ごめんね.手加减ゼロだったよね‥‥僕もちょっと大人気おとなげなかったよ‥‥」

「は~ぁ.もう帰ろ? 寮の门限に遅れちゃ~う」
「ぁ、そうだね.‥‥うん、ぅん」

バスで隣の席に座りながら、三奈と敬太は学校の先生の话や祝福の祭に関しての话をしていた.会话の最中、三奈の着崩したファッションのために开いた胸元とか、短い丈のスカートのせいでチラつく太ももがどうしても敬太の目に入ってきた.

しかも三奈は敬太に体をべたべたくっつけてきて、肩同士が频繁に触れ合うのはもちろんの事、彼女はときどき笑いながら敬太の腕を叩いてきたりもした.そんな风に女子と亲しく盛り上がった経験に乏しい中2のゲーマー少年は、どうしようもなくドキドキしながら帰りのバスに揺られていた.


「ゲーム楽しかったね~」
「うん‥‥」
「あたしが栗栖君に胜てるようになるには、どうすればいいかなぁ?」
「それは无理だってば」
「えー、じゃあ强くなるのはどうすればいいの~?」
「えーっと、まずはパズルモードかな.一人用のゲームモードなんだけど、キューブを揃えるための问题がいっぱい入ってて、それの初级编を全部クリアすると良いと思う.そうすると一列消しは速くできるようになるから、连锁が使えなくても、ずっと一列消しだけやってればストーリーモードのコンピュータは胜てるかも.そうしたらパズルモードの中级编と上级编をやって、连锁を覚えて、そこまでくれば全国の初级者の人たちと胜负になると思うよ」

「そうなんだ~.ねぇ‥‥」

「ん?」

「あたしの体、好きにして良いって言ったの、本気にした?」

「なっ! そんなわけっ‥‥!」敬太の顔は、何かを期待するような嬉し気な顔と、失望してがっかりする顔を何度も往复して、结局がっかりの顔に落ち着いた后にちょっと赤面もした.「そんなわけないじゃん! まず100万円ってのがどう闻いても冗谈だし、始めたばっかりで全国チャンプの僕に胜てるわけないし、ねぇっ! だから、最初から全部冗谈にしか闻こえなかったよ!」

「え~? 怪しいな~.あたし见た目がギャルっぽいから、タダでエッチな事できるかもって期待しちゃったんじゃないの~? さっきから太ももチラチラ见てるよね~」

「ないないない! 絶対ない! もうっ、やめてよね!」

「ふーん?」

意地の悪いニタニタ笑いを浮かべながら三奈は敬太の顔を覗き込む.少年は赤らんだ顔を必死に彼女から背けていた.

彼女は彼の小さな耳たぶにヒソヒソ声を吹き込み始めた.

「ねぇ、マジでエッチな事してみよっか?」
「ぶっ!?」
「ふふ、マジだよマジ」
「で、でもっ、そんな‥‥」
「ただ、あたしの体がマジなら100万円もマジにしなくちゃね.ね、また一週间后に试合しよ? あたしが胜ったら100万円ね.部费の余りがあるでしょ? でも栗栖君が胜ったらあたしの体、マジで好きにしていいから?」
三奈は敬太の太ももに手を乗せて、ねっとりした手つきで抚でまわし始めた.

「そ、そんなっ‥‥」
「ふふっ.やるでしょ? あたしが本気で言ってるって証拠にぃ、今すぐオッケーしてくれればキスしちゃう.どう? やる?? オッケーならそのまま黙ってて.嫌ならイヤってハッキリ言ってね」 copyright

「ぁ‥‥」


「はい黙ってるって事は交渉成立だね」
「いや、そのっ‥‥!」

三奈はチュッ、と少年のほっぺたにキスして「じゃーね? ぬいぐるみありがと~」と言って席から立ち上がった.


気づけばバスは学园前の停留所に差し挂かっていた.

一週间后のe-スポーツクラブ部室、夕日の赤で照らされた室内には2名の男女以外谁もいなかった.

「他に谁も来ないよね? 来たらあたし帰るからね」
「大丈夫だよ、絶対こないから」

「あー、その顔こわいな~.あたしにエッチな事するところ想像しちゃってるでしょ」
「してないよっ!」
「ふふふ、どーだか.でももしもあたしが胜った时に、『お金は顾问の先生に怒られちゃって用意できませんでした』って言い訳されたら嫌だから‥‥持ってきた?」

敬太は黙ってうなずいた.
厚みをもった封筒が机の脇に置いてある.

「伟い伟い? じゃあ始めよっか」

敬太は2台分のPCをセットアップした.
だが三奈がもう一台に电源を入れる.合计3台のPCの电源が入った.

「えっ、春日井さんの分はもう电源入れてあるから、いらないかも‥‥」
「途中でトラブル起こるかもしれないでしょ? だから予备でもう一台电源を入れておくの」
「‥‥ふぅん」

よく解らない三奈の提案に対して何か言いそうになったが、まぁいいかと敬太は放置した.それから自分の席に座って、ゲームのクライアントを立ち上げると『ロストラビリンス』という彼の登録名のユーザーホームに移动する.

「フレンドバトルモードで良いよね.春日井さんのユーザーネーム教えて」
「キムチカルビ」
「キ?ム?チ?カ?ル?ビ、っと.いたいた.招待送ったから、ルームに来て」
「オッケー? じゃあルールは100戦胜负にしない?」
「100!?」

「え、大会の决胜って100回じゃないの?」
「まぁ、うん、回数が多い方が実力ある方が确実に胜ちやすいけど、‥‥春日井さんがそれでいいなら」

「长い方が良いな.それでやろ?」
「うん‥‥解った、けど‥‥うーん‥‥まぁいっか」


  ※



敬太は「100戦だと三奈が负け続けたときすぐに饱きてしまうのでは」と悬念していたが、彼女は存外にしぶとかった.
15対0の大差で、各试合の内容も1列消ししかできない三奈と、5连锁以上を平気で组める敬太では一方的だった.しかし彼女はブーブー言いながらも対戦をあきらめる気配は无い. 本文来自

「あーもー、つ~よ~い~! ねぇ、どうやったらそんなにできるの? キーボード见せてよ」
「え」

三奈は敬太の隣にあるPC席に移动してきた.

「ちょっと待ってね.‥‥オッケ.こっちのPCでログインしなおしたよ.続きしよ」
「うん‥‥」

ゲームを再开する.対戦の胜数表示が0に戻ってしまったが、残り85胜と覚えていたし、あとで揉めてもフレンドとの通算対戦记録を见れば问题ないかと敬太は判断した.

だが问题は别の角度からやってきた.

「あー、すごーい.そんな指の置き方すんだね」
「ちょっ、ぁっ‥‥!」


椅子を隣にくっつけた三奈はグイグイと体を敬太の方に押し付けてくる.

「春日井さんっ、近いよっ」
「え? な~に?」
「っっ!」

急に顔を向けられて、キスできそうなほどの至近距离で三奈と目が合ってしまい慌てて敬太は顔を背ける.

「? ねーねー、どうして急に顔そらすの?」
「ひっ、いや、それはっ!」

吐息に耳をくすぐられて敬太は身をよじった.横向きの彼女が体を押し付けてくるせいで、ソフトな胸の感触が腕に当てられる.ついでにシャンプーか香水によるものと思われる柑橘系の香りが彼の鼻を喜ばせてきた.

(ああっ、柔らかくって良い匂いっ! わわっ! もぞもぞ动かないでっ! そんな事されたらっ!)

「あっ、しまっ‥‥!」

敬太はとうとうキューブの回転をミスした.5连锁にするはずの仕挂けが、2连锁で止まってしまい、落下后のキューブ配置も悪形になる.

(戻さなきゃっ! これがこうで、あっちがああだから、4个、2个、ダメっ、ここのつなぎが足りない.3个と3个で降ってきたのが1个4个で使えるから、いける? うん、‥‥うんうん! いけるいける!)

一瞬のモタつきの后に彼の指は连射と见间违うほどのスピードでキーを连打して、画面に鲜やかな光线の乱舞を作り出す.みるみるうちにキューブが消えていき、『5COMBO!』の文字表示の后に相手のフィールドにカラフルな流れ星が降り注がせて、胜负を决めた.


「あ、あぶなかったぁ‥‥.もうっ、やめてよ春日井さんっ」
「うん、わかった.やめるね」
「え」

三奈はあっさりすぎる程あっさりと体を离してきた.


「ぁ‥‥」
「こっちの席でやればいいんでしょ」

敬太とは対面侧にある席に彼女は再び移动する.
そしてその席のPCからゲームにログインしなおして、また胜负の続きが始まった.
敬太は今まで彼女のくっついていた腕やヒジのあたりが急に冷え冷えとして、妙に寂しい気分を味わった.


『YOU WIN!』

『YOU WIN!』

『YOU WIN!』

「‥‥」

立て続けに3度胜つ.
胜负は顺调なのだが少年の胸にわだかまるモヤモヤした感じが消えない.

ふと切なくなって対面の三奈の方を见ると、ディスプレイの影になって彼女の顔は见えないが、薄い天板とパイプ脚の安物の机から彼女の両足は良く见えた.绀のソックスと白に青线の上履きとミニスカートの足元が适当に动いていたかと思うと、右足が大きく动いて脚组みのポーズになった.

(あっ!)

大きく脚が组まれたことで太ももが広く见せつけられて、奥の影に何かの布地が见えそうになる. copyright

「ねぇ、続きまだ?」
「ごめんっっ!! ごめんごめん.やるよっ」
「オーケー」

彼女は足を普通の置き方に戻して、ゲームの準备完了のボタンを押していた.

试合が再开されて、透明な容器に次々とキューブが落ちてくる.その落下位置を左手のキー操作で自在に変更しながら、右手のキー操作で既に积まれたキューブブロックの回転をこなす.

そして头の中に浮かべた连锁のテンプレートのうち、今回のキューブの分布から最も组みやすそうな连锁の型を思い浮かべて、その形に向けて积み込もうとするが――.


ピラッ?


机の下で三奈の右手の亲指と人差し指がスカートの裾をつまんだ.
そしてパタパタ? と上下に振って、蒸れた湿気を换気している.

(ぁっ! 见えそうっ! すごいっ! あっ、でもあともう少しなのにっ!)

気づけば少年の视线はゲーム画面から三奈のスカートへと夺い去られていた.揺れている布地の合间から三角の布が见えそうで见えなさそうで敬太はやきもきする.


『ピッ! ピピッ!』

「あっ」

画面の点灭で敬太の注意が戻される.三奈が1列消しを完成させていた.
相杀の対応が遅れて、敬太は自阵のキューブ6个分が黒焦げになる.

(あぶない、あぶない)

敬太は慌ててリカバリーの方法を考える.黒焦げのキューブは、その隣にあるキューブのどれかを消せば元の透明なプリズムキューブに戻る.そのため敬太は全部の黒焦げキューブの隣を通って光线が通过するように、そして元の通常のプリズムに戻ったキューブが连锁の形になるように、うまい操作のやり方を考え始めた.

だが――そのタイミングでまた三奈が大きく脚を组んできた.

(っ、だめだ! 见ちゃダメっ! 集中するんだっ!)

どうにか视线を夺われないように顽张って画面のキューブに専念するも、その彼の努力をあざ笑うかのように、三奈はスカートの下侧から指を差し込んで太ももへのショーツの食い込みを直し始めた.

(なっ‥‥!)

少女の指がかなり大胆な动きをしていろんなものを见せつけてきて、ときどき尻の肉にも指先が食い込む.

(ぅ、あっ、すごいっ‥‥! パンツもお尻のお肉も见えちゃってるっ! あ、そんなに指を动かしたら、う、ぁ、え、エッチすぎるよっっ!)

『‥‥YOU LOSE!!』

「なっ! え?! ぁ、しまった!」

「くすくすくすっ」

「あっ!」

三奈の笑い声が闻こえてきたことで、敬太は彼女のイタズラにもてあそばれていた事に気づく.

「ひっ――」
ひどいよ、と言おうとして别に彼女は悪い事をしておらず、むしろ覗き见をしていた自分が悪いと思い至って敬太は言叶を饮み込んだ.


「ねーねーケイちゃん、この部屋の空调悪くない?」
「け、けいちゃん‥‥?」

椅子ごと体を横にズラした三奈が、前かがみになって胸元をパタパタあおいだ.
ブラウスの第3ボタンまで外れてもともと缓かった胸元が更に开放的になって敬太の视线を吸い寄せる.

「し、しらないよっ!」

敬太は真っ赤になって横を向いた.

「くすくすっ.ねぇ~」
「えっ、来ないでっ!」

席を立った三奈が歩いてくると、敬太は遮断するように左手を上げた.

「続きやるからっ! 速くあっちの席に戻ってよっ!」
「は~い.‥‥でもぉ」
「どうしたの? 速く‥‥」

「ケイちゃんにジロジロ见られるの嫌だからさぁ、こっち侧の席でやっても良い~?」
「ぅ、良いよっ! べ、べつに、见たりしないけど、好きな场所でやれば良いんじゃないかなっ」
「わ~い、やった~」

嬉々とした声色の三奈は、敬太の両脇に手を差し込んだ.

「ひゃっ!」
「ここ座る~?」

彼女は敬太を立ち上がらせて、代わりに自分がその席に座り、その后に太ももの上に彼を座らせた.

「ちょっ、なにをっ」
「こっちの席で良いって言ったじゃん」
「そ、そういう意味じゃなくて、その椅子って意味で‥‥っ」
「うぇへへ~! あたし难しい话わかんなーい.ハグしよ~? ぎゅ~~~!」
「にゃっ! ゃっ、やめてよぅっ!」
「ここに座っててもゲームできるでしょ.ほら、あたしのキーボードをここに持ってきて‥‥はいオッケ~.続き、しよ?」

机の上に置かれた敬太用のキーボードと别に、隣の席のキーボードをケーブルいっぱいまで伸ばしてきて三奈が彼の太ももの上に乗せた.敬太は背が低いので、彼女は彼の肩越しでもゲーム画面が见えている.

「ほら、続き続き! はやくぅ~!」
「う、うぅ‥‥っ」

押し流されるように敬太が準备完了ボタンを押す.三奈も準备完了を选択して、ゲームが始まる.すると、二人羽织のようになっている彼女が大げさに体を动かしながらキーを操作し始めた.

「えいっ、えいっ.それっ」
「ちょっ!」

ムニュっ? フカフカ? ギュムっ?
女の子の体が背后からイヤというほど押し付けられて、特にオッパイの膨らみがべったりと背中になすりつけられて、敬太は兴奋でおかしくなりそうだった.

(だ、だめっ)

彼が立ちあがって逃げようとすると、三奈は腕で抱え戻してきた.

「ひゃっ! はなしてよっ!」
「こ~ら? 逃げちゃダメでしょ? 罚として、胸板サワサワの刑だよ~?」
「ああっ、ひゃあっ!」
「お耳も噛み噛みしてあげる?」
ハムハム? ぺろぺろ?
「ひんっ! ら、らめ‥‥っ」

「あれれ~? あたしのキーボードが浮き上がってるけど‥‥これ何かなぁ?」
「っ!! やめてっ! 见ないでっ!」
「大人しくして?」
「で、でもっ!」
「ほら、暴れてもムダなの.この体势じゃ逆らえないでしょ?」
「ひぁっ!」

ズボンから取り出された突起をパンツの上から少女の右手が握りしめた.

「はぅぅっっ!」
「あれぇ? これはゲームのスティックですかね~? ゲーセンで游んだのは先週だったハズだけど」
「ぁっ、だめっ、にぎにぎしないでっ‥‥!」
「おかしいな~.あたしが使ってるのは平らなキーボードのハズなのにね~」
「ゃっ、んぁっっ、も、揉まないでぇぇっ‥‥!」

ビリビリした気持ち良さが走り抜けて敬太は全身を震わせる.
止めて欲しいけど止めて欲しくない、その微妙なせめぎ合いでどうしていいか戸惑っている彼に构わず三奈の右手は男根を揉みしだき続ける.

握ったりさすったりしながら顺调に男根を育てていき、かなり形がクッキリとしてきたら布地から取り出して、剥きだしにしてやった.
「み、ミナ、さん」
「あはっ.嬉しい! お礼にもっとシコシコしたげるね!」
「しょ、しょんにゃっ! んにゃあぁぁぁぁ~~~っ!」


『YOU LOSE!!』

「あ、终わっちゃったね? もう一回、と」

また三奈が2人分のキーボードの操作をして、次の试合を始めてしまう.
彼女は自分のフィールドにふってくる最初のキューブだけ脇にのけて、敬太より中央のキューブの山が一段だけ低い状态を作り出した.

「はぁっ、はぁっ‥‥!」

快感责めにされながらも敬太が自分のキューブも脇にどけて落下させると、それに合わせて彼女も自分のキューブを脇にどけた.

「ぅ、うっ‥‥!」

また敬太が一个どければ三奈も一个だけどける.敬太のキューブの山が刻々と天井に近づいていく.

(れ、连锁するんだ! ここからキューブをいっぱい消していけば‥‥!)

敬太の目がカッ、と见开かれる.
彼は瞬时にフィールドのキューブ配置を分析して、効率の良い积み込みと连锁の手顺を计算しようとするが――.

「余计な事は考えちゃダメだよ? ケイちゃん?」

シコシコシコシコ? シコシコシコシコ?
コシコシコシ?

「あぁぁっっ!!」

三奈の手しごきがスピードアップしていた.

「気持ち良い事だけ考えよ? あたしのお手々に全部任せて?」
「ぅぁ、ぁぁぁ‥‥っ!」

『YOU LOSE!!』

また一败がカウントされていく.
そして胜负が再开された.

「はぁ、はぁぁ、‥‥待ってっ、いっかい止めてっ‥‥!」
「真剣胜负に待ったは无しだよ.はい、しこ? しこ? しこ?」
「んうぅぅっ!」
「くすくすくす.跳ねのけなくちゃいけないのに、童贞クンで快感にヨワヨワだから拒否できないね~?」
「そ、そんなこと‥‥ァあっ」

少女の手しごきが敬太の积み込みをメチャクチャにする.
そして三奈は必ずキューブの高さが敬太よりも1段だけ低い状态を维持した.

そのため彼は逆転を谛められずに最后まで最善手を考えようとしてしまう.

その考えの结果、状况を上手に打开する方法が见つかって、势いこんでその手顺を実行に移そうとすると手コキが激しくなって正しい操作をできなくしてきた.

「ふぁぁ、やだぁ‥‥っ! ふぁああんっ! あっ! んんっ!」
「逆転できると思った? 残念だったね~?」

ゴシゴシゴシゴシ! と猛烈な势いで敬太のアソコがしごかれている.

先っぽの穴が限界寸前の缓み方をしてきて、敬太は放出に备えるが、三奈の右手は急にゆっくりのペースになってしまった.

「ふぇっ、にゃ、にゃんでっ‥‥!」
「キーボードが濡れちゃったら困るでしょ~.さっさと胜负を终わらせて、キーボードをどかしてくれたらイカせてあげる?」
「ふぁぁぁっ! しょ、しょれはぁぁぁっっ!」
「どうするのかなぁ? くすくすくすっ」

「くぅぅぅっ‥‥!」

敬太はあきらめずにゲームし続けようとしたが、少女の焦らし责めが上手だった.性の快楽に耐性のない少年に、今か今かと最高の絶顶の瞬间を期待させておいて、そのギリギリの寸前で気持ち良さを取り上げてしまう.

手コキを缓めるタイミングが早すぎも遅すぎもせず、敬太を最大限にもどかしくする丁度の顷合いを常に正确に捉えていた.

「ぅぅっ、あぁっ!」

「くぅぅっ! んぁんんっっ!!」

「ぁっ、ぁっ! ‥‥くぅぅぅううううっ!!」

自分から腰を振ろうとしたり、自分の手でこすろうとしたりもしたが、三奈は巧みに敬太をくすぐったり乳首をつねったりして、その抵抗をかわした.

何回逝こうとしても逝かせてもらえず、寸止めの回数が6回を超えたあたりで敬太の心はへし折れた.

「ぅぅっ、もうやだぁっ! おねがいだから、もうやめてよぉっ‥‥」

「楽になりたかったら、どうしたらいいか‥‥分かるよね?」

「ぅぅ‥‥!」

『YOU LOSE!!』
『YOU LOSE!!』
『YOU LOSE!!』
『YOU LOSE!!』

敬太の右手がキューブの高速落下ボタンと试合準备完了のボタンを押し込み続ける.

60、70、80、90.

负けのカウントがどんどん大きくなっていき、とうとう100败になって决着がついた.

「あ~あ、负けちゃったね~?」
「ううぅぅっ‥‥ああぁあっっ」

敬太は目尻から涙が垂れ落ちた.
焦らしが辛かったからなのか、部费の100万を失ってしまった罪悪感からなのか、ゲームに负けてしまった屈辱からなのか、真剣胜负でわざと负ける选択をしてしまった罪悪感からなのか、あるいはそれら全てが少しずつ原因なのかもしれなかった.

「ねぇねぇ、得意のパズルゲームで初心者の女の子に负かされちゃったけど、どんな気持ち~? あははっ」
「う~~~~っ!! ち、ちがうもんっ!」
「何も违わないよ~.君たちオタクくんがゲームを必死に练习してきたのはぁ、顽张って大会とかで稼いできた沢山のお金をこうやって女の子のお色気に钓られて全部贡いじゃうためだったんだよ? 分かった? ほら、しこしこしこ?」
「ああぁっ! んっ!」
「ね、逆らえてないじゃん.所诠君たち童贞クンはエッチの気持ち良さの前には奴隷なの.ちゃんとお金贡げたご褒美に、本気のシコシコで昇天させてあげるね?」

三奈の手筒がだんだん速さを増していき、かなり激しい势いになった.

「んぁぁぁぁぁっっ!」
「すごいでしょ.きもちい? いつでも逝っちゃってイイからね?」
「ぁぁああっっ!!」

ビクビクビクッ.
少女の腕の中で少年の体が激しく震えたかと思うと、大きく脉打ったチンチンから青臭い汁が喷き出した.

「ぁ‥‥ぁあ‥‥っ!」
「ぴゅっぴゅ~? ぴゅ~? あはは、出た出た? 100万円の败北ぴゅっぴゅ.気持ち良いね~?」
「ふぁぁっ‥‥いわ、にゃいでっ‥‥!」
「ゲームばっかじゃなくてもっと女の子とも游ばないとダメだよ~? こうやって、カワイイ女の子におちんちんシコシコされただけでゲームにも负けちゃって、お金も取られちゃうからね~」

「はぁっ、はぁっ‥‥」
「まだ休んじゃダメだよ.出なくなくまで全部抜いてあげる?」
「ふぁっ! ぁぁぁぁあっ!」


  ※


追加で3回こってり搾られた后に、三奈はようやく敬太から离れた.

彼女はテーブルの上の封筒を拾い上げて唇を吊り上げる..


「ありがと.约束通りもらっていくね?」

机でぐったりしている敬太の頬にキスして、三奈は部屋から出て行ってしまった.
 両手を広げて抗议する彼にレフェリーが近づいていく。

「なにがあったのかね、ケンシ?コムトウ选手」
「どうもこうもあるかよ! なんであんな素人みたいな女と……」

 コムトウと呼ばれた选手は激昂しながらも対角线上で控える选手を指す。

「つまりあなたは、サーリア选手との対戦が気に入らないと?」
「ああそうさ!!」

 彼の名は木武藤健士。
 この男性、表の世界では新进気鋭のキックボクサーだった。
 対するはサーリアと名乗る女性。闻けば现在连胜中らしい。

 下马评では木武藤の圧胜。
 オッズの倍率は开始まで非公开だが期待されていることに変わりはない。
 それもそのはず、最近の彼の活跃は凄まじく、テレビ画面で见ない日のほうが少ない。
 この会场内でも彼を知らないものは少ないだろう。
 そんな有名人がなぜここに立っているのか。

(バトルファックのバトルの部分だけを、纯粋な戦いだけを求めて俺はここへ来たんだ……)

 彼は有名になりすぎたゆえに自由の利かない毎日を过ごしていた。
 格闘家としてもタレントとしても、売れ始めは大切な时期だ。
 スキャンダルなどもってのほかであり、特に女性関係は洁白でなければならない。

 さらに言及するなら、女性関係の洁癖さは自信があった。
 彼は童贞である。
 言い寄ってくる女性も多かったが、格闘技への感心のほうが高かった。

 だが世间のイメージアップと反比例して彼のストレスは跳ね上がる。
 若い彼にとって周囲からの抑圧はこの上ない苦痛だった。
 谁にも邪魔されない世界で好き放题に暴れてみたい欲求が日に日に膨らむばかり。

 しかし同时にバトルファックについての嫌悪感は吹き飞んでいた。
 戦士としての直感がささやく。
 强敌を超える强敌が居るであろうこの场所に行けと。

 複雑な思いもあるが、彼の心は喜びに打ち震えていた。



 しかし彼の目の前にいる対戦者はというと……

「それで试合するの? しないの?」

 妙齢の女性だった。
 二十代の前半と言われれば信じるし、后半と言われても纳得できるような不思议な雰囲気の持ち主。

 金色の髪を一つに束ねた细身の美女だった。
 パッチリとした大きくて青い瞳。ぽってりしたツヤツヤの唇。
 扇情的な白いレースをあしらったコスチュームとオープンフィンガーの赤いグローブのミスマッチが妙にそそる。

 细く长い腕はモデルのようであり、指先まで美しいラインを描く。
 逆にモデルと言われれば纳得できる美貌の持ち主。
 その惜しげなく开いた胸元では豊かなバストが揺れている。
 キュッとくびれた腰から伸びる足はさらに魅力的で、见ているだけでも男の本能に响く何かがあった。

 だが彼女の女性としての魅力と格闘家としての评価は别だった。
 女体の美しさに惑わされ、男のプライドを投げ捨てるほど木武藤健士は心を乱していない。

「……俺はここに本当の戦いを求めてきた」
「そうだろうね。ケンシ?コムトウ选手」
「だったら! 公正なジャッジができるようなマッチメイクをするべきなのではないか」
「じゅうぶん公正であると认识しているが」
「本気で俺とあんな、いや失礼を承知で言うが! 男と女の体力差を无视して平等に扱うつもりなのか」 copyright
「君はご存じないかも知れないが……
 バトルファックとはそういうものだよ、ケンシ?コムトウ选手。
 もちろんバトルの部分も重要だが総合力が问われる。
 そして彼女と君の戦力差は、キミが思うよりも大きくないと我々は认识している」

 屈辱の追い打ちを受け、健士は絶句する。
 そんなレフェリーと彼のやり取りをしばらく眺めていた彼女は、つまらなそうにあくびをしてみせた。
 両手を头の上に伸ばして、左右に状态を振る仕草は色っぽいものであったが、その仕草がまた彼の怒りを煽る。

「ねえ、あなたが本当に强かったら私がすぐにギブアップするんじゃないかな」
「なんだと……」
「とりあえず早く始めよう? お客さん待たせちゃってるし」
「くそっ! 后悔しても知らねえぞ!!」

 こうして、今夜のバトルファックスタジアムは穏やかならぬ幕开けを迎えたのだった。







 ゴングが鸣ろうとする直前まで、健士はレフェリーに食い下がった。

「一つ提案がある」
「なんだね」
「この试合はボクシングルールでやろう。戦力に差がありすぎる」

 身长は自分より多少低いが、リーチはわずかに相手が上。
 だが体重の差は10キロ近く违う。
 これがそのまま筋肉量の差だとすれば相手に胜ち目は薄いと考えられる。

 たび重なる彼の提案にため息をつくレフェリー。
 その向こう侧に居る相手を见ながら、健士は事前に与えられた対戦者の情报を思い出していた。

 身重164センチ、体重は49キロ、ファイトスタイルは総合格闘技。
 投げ技、打撃、関节を决める万能型だという。

 贵嶋サリア(たかしま さりあ)などという格闘家は闻いたことがなかった。
 おそらく伪名なのだろうが、女子の格闘家としてもあのビジュアルに记忆がない。
 健士は男女问わず强敌のデータは把握している。

(それとも、俺の知らない强敌がまだこの世界にいるということなのか……)

 相手を决して侮っているわけではなかった。
 それでも自分は现在売出し中のキックボクサー界のチャンピオンだ。
 普通に考えて负けるわけがない。

 するとレフェリーの向こう侧から声が上がった。

「质问。私もそのルールに従わないとダメなのかしら」
「アンタは别に好きにすればいい。投げでも関节技でも使えばいい。これは男のプライドの问题だ」 本文来自

 総合的な能力と照らし合わせて妥当な提案だと健士は考える。
 相手のサリアは筋肉质とは言えないし、むしろ华奢な体と言えよう。
 健士の拳がクリーンヒットすればガード越しでも骨が折れてしまう可能性だってあるのだから。

 だがサリアは相変わらずつまらなそうに言叶を返す。

「ふ~ん……ずいぶん绅士なのね。どうでもいいけど」
「なにぃ!!」
「むしろ言い訳を作るのに丁度いいかも。
 キックを使わないから僕は负けましたって言えば、十人に一人くらいはあなたに同情してくれるんじゃないの?」

 プルンと揺れだしそうな胸を持ち上げるように両手を前で组んだままサリアは言う。
 健士を见つめるその両目に怯えや虚势は感じられない。
 むしろ口元には薄っすらと笑みを浮かべていた。 内容来自

「ふざけるなよ。俺はアンタのためにと思って提案したんだ!」
「别にふざけてないわ。感心してたの。
 自分の负け理由をさり気なく取り缮うなんて、头いいなーって思っただけ」

 もはやこれ以上対戦相手に情けをかける必要はないと彼は感じ始めていた。

「最后にもう一度いう。アンタは好きにすればいい。
 キックでも投げでも使え。怪我だけはしてくれるなよ。俺からの最后の温情だ」
「ありがとう、强いキックボクサーさん。
 じゃあ私からも提案。あなたも辛くなったら封印しているキックを使っていいわよ?」

 その言叶を背に受けながら、健士は努めて冷静さを呼び起こす。
 自分の中で热くなったプライドを冷まし、试合に専念する。

 この1ラウンドで相手を倒して胜つ。
 ファイトプランを练り上げるのには、ゴングが鸣るまでの数秒间で充分だった。

 そして会场の热気が高まりを见せる中、ついに试合开始となった。





 リング内でゆっくりと左回りに円を描く健士。
 それに対して、サリアも同じ动きで対応する。
 ちょうど二人が円を描き始めてから十秒。
 まずはお互いに様子见といったところか、と実况が切り出そうとした瞬间だった。

シュッ!

「ふんっ!」
「!?」

 サリアの呼吸を読みながら隙を窥っていた健士が鋭く一歩踏み込む。
 会场の谁もが惊く速さだった。
 さらに流れるように间合いを诘めて、右ハイキック……と见せかけての左ジャブを放った。

「きゃああっ!」

 最小限の动きで、小さく叫びながらもサリアは矢のようなジャブを回避した。 内容来自
 彼女の顔の脇を吹き抜ける拳圧だけで頬を切り裂く势いだった。

(やだ、强いじゃない……!)

 サリアは试合前の资料から、彼の性格を完全に把握していたつもりだった。
 先程、戦いの前に健士を煽ったのも计算の内だ。

 彼が自分からハンデキャップを言い出すのもある程度は予想していた。
 その上で约束を反故にできないよう言叶で彼の心に锁をかけたのだ。

 だがこの踏み込みの速さ、纯粋な戦闘力の高さまでは予想しきれていなかった。
 蹴りがこないとわかっていても右ハイの挙动がちょうどよいフェイントとなって、サリアの防御を钝らせた。

「まだまだ!!」

 息をつかせるまもなく健士の右パンチがサリアを狙う。
 余裕のない表情で彼女はそれをかわし、距离を取ろうとする。 内容来自
 だが健士の势いが止まらない。
 あっという间にサリアはコーナーに追い诘められてしまった。

「いっとくけど、逃さねえぞ!!」
「ッ!!」

 健士は両手を広げて威吓しながらジリジリと距离を诘める。
 そしてサリアが脱出するであろうルートに先行して拳で弾幕を张る。

 一発が重いキックボクサーのパンチをサリアはなんとか回避する。
 被弾すればただでは済まない威力だと彼女も感じていた。

「ハッ! やっぱそんなもんかよッ!」

 悬命にパンチをかいくぐる彼女に対して健士が嘲りの言叶を吐く。
 やがてパンチのうちひとつがサリアの左肩にヒットする。

ピシッ!

「痛ッ……」
「ほらな。この试合、キックを封印したって问题ない。このまま圧倒してやるぜ」

 苦痛に顔を歪めながらもサリアは悬命にガードをし続けた。
 今度は右の拳が彼女の左肩をかすめる。

 観客の目にはジリジリとサリアが追い诘められていく様子が见てとれることだろう。

(オラオラどうした! もうすぐ终わっちまうぞ女ァ!!)

 サリアが歯を食いしばる様子を优越感に浸りながら健士は眺めている。
 胜利の香りが漂ってくる展开に无意识に顔が缓む。

 だが拳の弾幕は缓めない。
 このまま自分のパンチで圧倒し尽くして、下马评通りの胜利をおさめる。
 そしてこの生意気な女を辱めてやると考えていたのだが……



カーン!


「なっ……」

 健士の头上で、第1ラウンド终了の知らせが高らかに鸣り响いた。
 时间配分を読み间违えたかという反省と、思った以上にサリアの粘りが惊异的だったという思いで健士が舌打ちする。

「チッ、命拾いってやつだな。アンタ运がいいぜ」

 仕留めきれなかったことに対してさらにもう一度舌打ちしてからサリアに背中を见せる。
 そんな彼をじっと见つめながらサリアがつぶやく。

「确かに、思っていたよりはすごかったけど」
「あぁ!?」
「胜てなくはない、かな?」

 振り向いた健士の目に写ったのは、絶望感などひと欠片も感じさせないサリアの表情だった。

(この女、自分の状况がわかってないのか? まあいいさ……次で终わりだ!)

 健士は自分のコーナーへと向き直し、セコンドが用意した椅子に体を预けた。





 そして第2ラウンドのゴングが鸣り响いた。
 健士が好调をキープしたままの势いでコーナーを飞び出す。
 しかし彼が二歩目を踏み出すより早く、サリアが目前に迫っていた。 copyright

「うおっ!?」

 さすがに惊きを隠せない健士。
 先のラウンドで自分の踏み込みで相手を惊かせたのと真逆の展开だった。

「えいっ!」

 あっという间に懐に入り込まれた。
 健士は慌てて防御态势を敷く。

「たああっ!」
「く、くそっ、こいつ!!」

 サリアが至近距离から掌底を缲り出してきた。
 健士も悬命に腕を使ってガードするが威力を杀しきれない。

ガッ、ドゥッ!

「ぐうううっ……」

 回転の速い掌底の连打。
 ガード越しからでも伝わる痛みに健士の顔が仅かに歪む。

 それから数秒间、彼はガードに専念した。
 彼女の呼吸を読みながら反撃を开始するタイミングを窥う。

(调子に乗るなよ、全部カウンターを合わせてやるッ!!)

 反撃に备え、健士の筋肉が膨れ上がる。

「はあああああああっ!!」

 サリアの左をかわしながらの健士の右、さらに彼女の右フックをすり抜けてからの打ち下ろしの左。
 どれも鋭く重いパンチではあるのだが、

「はいっ」

パシッ!

「なっ、なに……ならばこいつで!」
「やあっ!」

パンッ!

 サリアは冷静にパンチの轨道に合わせて、手のひらで受け流していた。
 健士の手首と肘の间を手のひらで弾いてヒットポイントをずらす高等テクニック。
 これを缲り返すうちに、健士の体の轴がぶれて反撃も遅れだしてしまう。

(马鹿な! 当たらねえッ)

 左方向へ大きく健士が体を倾けたとき、振り子运动のように反対侧から势いをつけたサリアの拳が彼の死角から飞び込んできた。 copyright

ビシィッ!

「ぐあああっ!」

 頬を张られた健士は反射的に拳を突き出すが……

「そんな苦し纷れが当たるわけ无いでしょッ!!」

ズムッ……!!

「~~~~~~~~~~~!!!!!」

 健士の世界が一瞬止まる。
 打ち终わりを狙って、がら空きになった脇腹にサリアの肘がめり込んでいた。
 呼吸が止まり、遅れてきた钝い痛みに健士が闷絶する。

「こ……ふっ」
「动きが完全に止まったね」

 わずか二秒足らずの空白。
 しかしサリアにとっては十分すぎるチャンスだった。

「まっ……」

ドムッ、ガシッ、パンパンパンパン!!

「うぶっ、おああああああ、あああっ!」

 健士は何が起こったのかわからず、ただ痛みと冲撃で目の前が真っ白になるのを感じていた。

(なんだよ、これ、いてえ、いてえええっ! うあああああ!!!)

 サリアは掌底で彼の颚をかち上げてから、鸠尾に肘を叩き込んだ。
 视界を夺ってからさらに追い打ちのボディ攻撃を缲り返し、
 またもや呼吸が诘まった彼を正面から见据え、高速往复ビンタを彼の顔にお见舞いした。

パンパンパンッ! パシッ!

「ぶ、あああぁっ……!」

 呼吸が乱れたまま左右に顔を张られた健士は、痛みよりも意识が混浊していた。

「あら、せっかくの男前が台无しね?」
「ああぁぁ……ぁ……」

 自分が何をされているのか把握できないまま脳を何度も揺さぶられ、视界も定まらなくされていくうちに恐怖が彼を覆い包む。

「ぶあああああああああああああああ!!!!!!!」

 ビンタが止んだ一瞬で、両手で头を抱えこんで健士はうずくまる。
 同时にレフェリーがダウンを宣告した。

(何だ、何が起きたんだ……俺はダウンさせられたのか、それとも自分から……わからねえ、とにかく头がキンキンする……)

 华奢な女性が対戦相手の男に膝をつかせた状况に、観客は大兴奋している。
 そしてダウン中である健士に向かってサリアは悠然と近づいていく。

「大したことないのね、キックボクサーさん?」
「くっ、うううううう……」

 片膝を付いてかがみこみ、健士の顔を覗き込みながらサリアが乱れた髪をかきあげると、花のような香りが周囲に漂う。
 ダウン中といっても、明らかに相手に危害を加えない限り减点もされないしレフェリーも注意しない。

 バトルファック自体が劣情を诱うためのショーなのだ。
 今のサリアの嗫きも会场にモニタリングされている。
 屈强な男が言叶责めをされているシーンは観客たちにとっても贵重だった。

「それでも表の世界ではチャンピオンなんでしょう? 早く立ち上がりなさい」

 余裕たっぷりにサリアが微笑みながら声をかけると、健士の肩がビクンと震えた。

(チャンピオン、そうだ……俺はチャンプ、一番强いんだ!)

 健士はぼやける视界と、まとまらない思考の中でも自分を见失わなかった。
 そして気づいたときには両足で立ち上がっていた。

「やれるか? コムトウ」
「ああ」

 レフェリーからの问いかけに、ほとんど反射的に答えていた。
 同时に闘志を宿した瞳でサリアを睨んでいた。

「まだまだ楽しませてくれそうね」

 そしてレフェリーが离れ、両手を交差させた。

「ファイッ!」

 その挂け声と同时に健士が踏み込む。
 まだ指先の感覚が戻っていない。

「シッ!」

 それでも缲り出すパンチにスピードが戻っていた。
 サリアは冷静に手のひらで健士の攻撃をさばいてゆく。

(左左右左、左左左……)

 凉し気な表情のままでサリアは健士の攻撃リズムを探っていた。
 健士もそのことを承知の上で拳の弾幕を加速させていく。

(反撃がこない……これならいける、このまま続ければこいつの防御を崩せる!)

 彼の思惑通り、しばらくはサリアが防戦一方だった。
 重さはなくても速い拳。
 対応を一手间违えれば连続でダメージを受けてしまうのは彼女も同様だ。

 健士の攻撃は素早く、鋭く、细やかだった。
 ゆえに反撃となるカウンター技を简単に出せずにいた。

 そしてついに均衡が崩れる。

「あっ……!」

 サリアが小さく叫ぶ。
 右肘がコーナーのロープに触れたからだった。

(これはチャンスだ!!)

 健士はここぞとばかりに集中力を高める。
 サリアがコーナーから脱出しようとしているのは明白だ。
 しかも足の位置から考えて自分の左侧へ彼女が逃げてくることもわかった。

「くらえええええっ!!」

 モーションを杀した左のショートフックでフェイントを入れる。
 腕を引きながら、全力で右フックを放つ健士。
 その浑身の一撃がサリアの左頬に炸裂しようという瞬间――、 copyright

ドズッ……!

「ご、ぉあ……ッ!!」

 小さく丸いサリアの左膝が、健士の右脇腹に突き刺さっていた。

「こ、こんな……」
「私がキックを使わないと思って油断してたんでしょ? バカね」

 マウスピースを口から出しそうな表情で健士は彼女を睨む。
 だが正确に肝臓の真上に膝で一撃を叩き込まれた彼には、それが精一杯の行动だった。

「ふっ!!」

 サリアは膝蹴りの直后、右フックを放つ。
 无防备な彼の颚先を握りしめた拳の先端がかすめた。

ピシッ……

「あがっ!」

 瞬间的に脳を揺さぶられ、健士の左半身が軽く麻痺を起こす。
 たまらず左膝から崩れ落ちそうになる彼を助けるように、サリアが右腕でクリンチをした。

「私の肩を贷してあげる。そのまま甘えてなさい」
「くっ……」
「もちろんレンタル料は払ってもらうわよ」
「なにを、あぶっ、おぐうううう!!」

ドスッ、ドスドスドムンッ!!

 美女に抱きしめられたまま健士が呜咽を漏らす。
 サリアはクリンチの体势で正面から左の连打を彼の腹筋に叩き込み、じわじわとリングの中央へと押し戻していった。

「やめっ、おごっ、ぶっ!」
「もう少し踊りましょう? ふふふふ」

 无情なボディ打ちが十秒程度続いた后でサリアの右腕が健士を解放した。
 そのまま健士はリング中央に両膝を付いてしまう。

(つ、つええ……何だこの女、この俺が一方的に……)

 レフェリーが駆け寄り、ダウンの宣告を始めようとした时だった。

「どいてちょうだい」

 ぐいっとレフェリーを押しのけ、サリアは健士の両脇に腕を通して立ち上がらせた。
 すっかりフラフラになった彼の胸を小突いて反対侧のコーナーへと押し込む。

「さっきまでいっぱい殴ってくれたわよね。ちゃんとお返ししなくちゃいけないと思うの」
「はぁ、はぁ、あぁ、く、来るなああああッ!」

 だがサリアは彼の言叶を无视して、トップロープに彼の腕を络ませてしまう。
 両腕に拗じられるような痛みを感じながら、健士はコーナーへ磔にされてしまった。

(やばい、この体势……なぶり杀しにされちまう!)

 恐怖で顔をひきつらせ、もがき苦しむ健士。
 先程の连打によってスタミナをごっそり夺われていることもあり、自分の力ではこの拘束を解けそうにない。
 絶望感に怯える彼の颚を、サリアは人差し指だけで、くいっと自分の方へ持ち上げた。

「そんなに怖がらなくてもいいよ、一枚ずつむしり取ってあげるから」
「俺に何を、する気だ……」
「このラウンドの终わりまで弄んであげる……」

 そう言いながらサリアは右腕を后ろに引き绞る。
 明らかに威力の高い大きなパンチが来る。

「やめっ……」

ズドッ!

「腹筋が缓んでるわよ?」
「~~~~~~~~~っ!!」

 突き上げるようなボディへのアッパーだった。
 抵抗できない状态での攻撃は、来るとわかっていても恐怖だ。

ドスドスドスドスッ!

「がっ、あっ、がああっ、まっ……!」

 彼女のパンチはそれほど重くはないが、角度がきつい。
 健士の内蔵をえぐり取るようなキレの良いパンチが数発缲り返される。 copyright

「自分からキックを使わないなんて言い出すあなたは、片翼をもがれた鸟みたいなもの。
 だから私が残っている翼も动かなくしてあげる」

 サリアの言叶に健士は戦慄した。
 彼女のボディ攻撃はその后も続いた。
 もはや両腕を动かすことすらできなくなりつつある……

(この女、俺のスタミナを、ぐふっ! 完全に、夺い取る、搾りッ! ぐああああ、取るつもりなのかアアアァァァァ!!)

 痛みと恐怖でガクガク震えだす健士。
 その顔を両手で挟み込み、サリアが顔を寄せてつぶやく。

「いい声で鸣くのねチャンピオンさん」
「う、ぐううっ……」
「これは报酬代わりよ。
 もっとたっぷり闷えてね……ちゅううううぅぅぅ?」
「ッ!?」

 突然やってきたキスに健士は戸惑い、会场からはざわめきと冷やかしの声が上がった。

 敌とは言え美形のサリアである。
 キスされたという事実が彼の意识を惑わす。
 残念なことに、健士は女性に対しての経験が圧倒的に少ないのだ。

「ムグッ!!」
「兴奋してるんだ? かわいい」

チュッチュッチュ……

「あふ、あっ、やぁ……」
「ふふっ、隙だらけのチャンピオンさん。耻ずかしいね」

チュッチュッチュッチュッチュ……

 さらに何度もキスをされた健士は、次第に头の中がぼんやりしてしまう。
 恍惚感に似た感覚が彼を包み込む。
 その様子を见ながらペロリと舌で唇を舐めてから、サリアが腰を落とす。

「麻酔は充分みたいね。じゃあ本気でいくわよ」

ドンッ、ドム、ドスッ、ゴブッ、ドムンッ……

「がっ、ああっ、あっ!」

 コーナーポストをギシギシ揺らしながらサリアの拳が小気味よく埋め込まれていく。
 公开処刑に似たサリアの连打に観客から再び歓声が沸き上がる。

 痛めつけられている健士の姿は大画面に映され、さらなる兴奋を煽った。
 だが健士はまだ试合をあきらめていなかった。

「ハァ、ハァ、くそ……负けねえ……ぞ」
「すごい。心が折れていないのね」

 絶望的な状况で殴られて、なお闘志を持ち続ける健士を见てサリアは手を休める。
 握っていた拳を开き、手のひらを上に向けてその指先に彼の颚を乗せた。

「あ……」

 健士は自分の视线が固定されたことに気づく。
 はじめに意识したのは彼女の唇だった。 本文来自

 つややかでプルプルした感触と甘い香り……
 あの唇に呼吸を夺われた直后、无数のパンチが降り注いできたのだ。

(俺は、この女に胜てないのか……)

 心が萎えかけるが、胸の隙间を埋めるように得体の知れない感覚が涌き上がってくる。

(なんだ……?)

 见えなくてもわかる。
 何故か兴奋しているのだ。
 股间がむず痒い。おそらく自分は勃起している……

(马鹿な、これは……そうだ! 聴いたことがある、
 男は本能的に危机感を覚えると勃起することがあるって……
 だからこれは、俺がこの女に対している感情ではないッ)

 必死で自分に言い闻かせる。それでも兴奋が収まらない。
 目の前の女を见ているだけでペニスが痛くなるほど膨れ上がるのを认めたくなかった。

「クスクス……なぁに、これ?」
「ああっ! さわるなあああああ!!」

 嗜虐的な笑みを浮かべる美女は、ゆっくりともう片方の手を彼の股间へと滑り込ませていた。

クニュッ。

「うううっ!」
「试合中だよ? エッチなこと考えるなんて最低」
「ち、ちがうんだ! これは、ああああーーーーーーーーー」」

シュッシュッシュッシュ……

「んあっ、ああああああああ! な、にを……ッ!?」

 闷える彼を见つめながらサリアは目を细め、手を动かし続ける。

「あなたは强い人だよね、チャンピオンさん」
「うあっ、な、なに……!」」
「その心がなかなか折れてくれないから、
 私の手の中で気持ちよくして溶かしちゃおうかなーって思っているのよ」

 健士はその言叶を闻いて焦る。
 まさに今、男の弱点を握り込まれた状态なのだ。
 このまま握りつぶされてはたまらない。

 それ以上にサリアの扇情的な言叶遣いに胸がどきどきしてしまった。
 もはや言叶责めと呼べるそれは、彼のペニスをますます固くすることに贡献した。

クニュリ……

「ああああああああああ!!」
「すごい勃起してる……ふふふふふ」

 サリアの指先が蛇のようにペニスへ络みついたまま少しだけ动いた。
 ちょうど舌先でぺろりと健士の敏感な部分をなめあげるように。

「うぁっ!!」
「くすくす……どうする? どうされたい?」

 余裕たっぷりの対戦相手を见上げながら健士は内申歯ぎしりをする。
 こんなところで无様に负けたくないといった表情で睨み返す。

 だが彼は気づかないふりをしていた。
 败北を谛めたくない気持ちと同様にこの先の展开を望む自分がいることに。

(再起不能にされる前にギブアップすべきなのか? しかしこんな状况では……いやっ、违う!! くそおおおぉぉ!!)

 彼にとって不幸なことに、先程からのサリアの技巧に快感を覚え始めていた……
 自分でするオナニーとは比べ物にならないほどの快感が彼の全身を駆け巡っていた。

 美しいサリアの指がまとわりついてきた瞬间は、まるで柔らかい布で全身をくるまれたような感覚だった。
 そして优しく包まれたまま何度も扱き上げられるたびに、腰がガクガク震えそうになるのだ。

(こ、こいつの手が动くたびに情けない声を上げちまいそうになる……逃げなきゃ、どうする? 时间を稼がなきゃ……)

 诱惑を振り払うように健士は大声で叫ぶ。

「やめろっ! まさかこんなところで俺を嫐る気なのか」
「そうよ」
「耻ずかしくないのか!?」
「そりゃあ、耻ずかしいでしょうね。もちろんあなたが、だけど」
「な……」
「おしゃべりはこれくらいにしましょ? 悔しかったら私の指技、こらえてみなさい」

 无情な宣告と同时に魔性の指先が再び蠢き始めた。
 人差し指と中指で、サリアは亀头をロックしている。

「うああああああああああっ!!」

 サリアの手首がペニスをこね回すと健士は声を上げる。
 その様子が会场内に伝わると、観客たちがまたはしゃぎだす。

「ねえ、みんながあなたの顔を见てるわよ?」
「が、画面が……くそっ、やめろっ、こんなの……ぅあっ! 卑怯だぞッ」
「あぁん、いい声だわ。素敌」

クチュクチュクチュクチュッ?

「ああああああああああーーーーーーーーーーーーーっ!!」

 男の感じやすい部分をあぶり出すような手コキに、健士は情けない声を出さざるを得ない。
 手元を见ずにサリアはずっと彼の顔を见つめている。
 そして巧みに绞り出した我慢汁を指先に络め、涂り拡げる。

「口では反抗してる割には体は喜んでるみたいだけど?」
「そんなことはないっ!!」
「ふぅん、そうかしら。じゃあ……」

 サリアは一瞬だけペニスを离し、持ち方を変える。
 何度も同じ动きを缲り返すうちに、サリアは健士の弱点を完全に把握した。

「はぁ、うぁ、今度は何をするつもりだ……」
「素直にしてあげる。
 心の底から喜ばせてあげるわ」

 薬指と亲指で作った轮の中にペニスを通してから、ゆっくりと焦らすように上下させる。
 根本からカリ首、仮首から睾丸までを逆手でねぶり、しごきあげる。

ヌリュ、ヌリュ、ヌリュン、ヌチュウウウ!!

「ふあっ、あふあああっ!」
「やだ、エッチ。でも裏筋をこうすると、もっと気持ちいいかもね?」

カリカリカリカリ……

 裏筋部分へ到达した时に、サリアは小指の爪で彼をくすぐっていく。
 健士の体にはそのたびに甘い痺れが涌き上がる。
 気を缓めたら思わず快楽に屈しそうになってしまうほどに。

「こんなにビクビクしちゃって、素直になってきたね」
「ちがうっ、ちがうちがうちがううううう!!」
「あなたの弱点はカリ首の手前。
 ほぉら、やさしくカリカリしてあげるわ」
「あ、あっ、ああああっ!!」

 予告した通りの场所を规则正しく责めるサリアの指先。
 その动きにつられるように、健士は自分から腰を持ち上げて快感を求め始めていた。

「ああっ、出るッ……やめ、ぁ、がああああああ!!」
「そろそろ终わりみたい。
 とりあえず一度目の射精、导いてあげる」

 シュッシュッシュッシュ、シュッシュッシュ?

 シュッシュッシュ、シュッシュッシュ? 

 シュッシュッシュ、シュッシュッシュ?

 シュッシュッシュ、シュッシュ……

 つぶやきのあとでサリアは指先を集め、亀头だけをシュルシュルと抚で始める。
 一瞬热く感じたものの、すぐに快感の波状攻撃であると健士は感じた。

「お、俺はああああああああああ! くそっ、くそおおおお!!」 内容来自

 もがいても无駄だった。
 优しい刺激が絶え间なく、几重にも重なって健士を追い诘めていく。

「我慢しても无駄。これでフィニッシュよ」

 ピシッ!

「痛ッ、あ、あああああ! いっ、イくうううううううううううーーーーーーーーーーー!!」

びゅるっ、びゅぷるるるるるるる~~~!!

 サリアの中指が健士の感じやすい场所を軽く弾いた。

 次の瞬间、堤防が决壊するように我慢していた精液が溢れ出す。

 指先一本で美女が男を败北に导いた决定的な瞬间だった。


「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」」

 射精と同时にこの日一番の歓声が会场内にわき上がった。
 サリアの目の前で盛大に吹き出した白浊を観客が见ることはできなかったが、屈强な男が美女によって性的に蹂躙される様子は十分に伝わったようだ。

「ふふっ、こっちを向きなさい」
「あ……」
「ずいぶん気持ちよさそうだったわね? チャンピオンさん」

きゅううう……チュクチュクチュクチュク

「あ、あ、ああっ、だめだ、またっ!!」

 射精したばかりのペニスがサリアの手によって握られて、优しく揺さぶられる。

「残ってる分をいただくわね」
「で、でるううぅぅぅっ!」

ビクビクビクッ!

「うあ……ぁぁ!」

 健士は颚の先をサリアに掴まれ、视线をそらすことも许されない状态のまま、さらにもう一度精液をサリアの手のひらに捧げてしまうのだった。





先のラウンドの终わりまで、时间いっぱいサリアに弄ばれた健士は、肉体よりも精神的に追い诘められていた。

「なんだよ……なんだってんだよ……!」

 不毛な自问自答だと彼自身も认识している。
 それでも问いかけずにいられなかった。

 自分がキックボクシング界のホープであること、男が女に负けるなどありえないということ、性的な部分でサリアに蹂躙されたこと。一番许せないのは最后の部分だ。

(俺はあの女に秽された……絶対に许さない!)

 童贞であることに引け目を感じたことはないが、何故か今はそれが恨めしい。
 ここがバトルファックの场であることを差し引いても屈辱的だ。

「次のラウンドでぶっ倒してやる!!」

 ラウンド开始前に立ち上がり、対角线上にいる相手を睨んで拳を合わせた。

「ふふっ」

 グローブ同士をぶつけてバシバシ音を立てる健士を见て、サリアは余裕たっぷりに微笑むだけだった。

 时々耳に届く声援を胸に、健士はようやく全开でサリアを责めることができるようになった。
 スタミナ切れなど全く感じさせないキックとパンチをサリアは慎重に回避してゆく。

「いい倾向だわ。でもね……」

ガシッ!

「捕まえたわ」

 左ジャブのあとのキックを軽々とキャッチしたサリアは、そのまま脚にまとわりつくようにしながら身を寄せた。

「顽张ってる男の子にはご褒美をあげないとね?」

ちゅ……

「うああああああああっ!」

 健士の手足から瞬时に力が抜け落ちる。
 今まで张り诘めていた紧张が、たった一度のキスで切断されてしまう。

「えいっ」

 ぱしっという音とともに健士が崩れ落ちる。
 サリアの足払いによってマットに背をつけることになり、しかも彼女が马乗りになる。
 もがいて逃れようとする彼の手を、サリアが掴んでマットに打ち付けた。

「くそっ、はな……」
「今更あがいても见苦しいだけよ」

 ゆっくり近づいてくるサリアの顔を见ながら、健士は恐怖と兴奋が入り混じった何かを感じ続けていた。

(あのくちびるのせいで、俺は……くそっ、くそおお!!)

 悔しそうな顔をする健士の両頬を、肘と手首の间で包み込むようにしながら、サリアは一気に顔を落とす!

ちゅちゅちゅっ……?

 角度を変えたキスの岚。
 その回数が十を超えてから、サリアは少し顔を离して健士の表情を确认する。

「もう虏になっちゃった? まだ本気じゃないのに」
「うっ、く……」

 闘志は残しているが呼吸は激しく乱れ、サリアを见る彼は恍惚とした表情になりかけている。

「复习しようね? チャンピオンさん」

ちゅうう……

 さらにもう一度サリアが热いキスをすると、健士はますます脱力していった。

(嘘だろ、こんなことが……女に、俺が犯されるなんて! そしてそれを――)

ちゅっ!

(気持ちいいと、思ってしまうなんて……)

ドサリ……

 反撃しようとしていた彼の片腕が完全に脱力してマットへ沈んだ。

 本能的に芽生えた焦燥感ですらサリアのキスでかき消されてしまう。
 彼は意识していなかったが、サリアが近づくだけで彼の体は自然と兴奋を覚える状态にされていた。

 ぐったりと横たわる彼の目を见つめながら、ゆらりとサリアが立ち上がる。

「カウントしてあげて?」

 彼女の言叶にハッとしたレフェリーが健士にダウンを宣告した。

ワン、ツー、スリー……

(カウント、ずいぶん远くに闻こえる……でも俺は、立たなきゃいけないんだ!)

 サリアに骨抜きにされた肉体を必死におこそうとするが、彼の手足はなかなかいうことを闻かなかった。

「うあああああああああああああああああっ!!」

 ようやくカウントが9になった时に健士は立ち上がった。
 ほとんど気力だけの奇迹的な复活。

 そしてレフェリーの手が交差して试合が再开された。

 ファイティングポースを取る健士に向かって、なんの警戒も示さずにサリアが踏み込んでくる。

「わかったでしょう?
 私に弱点を植え付けられちゃったあなたに、もう胜ち目はないわよ
「なぜだ……」
「うん?」
「なぜそんなにズカズカと俺の间合いに……ッ!」

ブォンッ!

 完璧な不意打ちだった。
 健士がキックを出せる状况ではないとサリアもわかっていたはずだ。

 さすがに惊いたサリアは一歩下がる。それを追いかける健士。

(いけるっ!)

 蹴り足を戻してスイッチ。
 もっと速く蹴りたいのに、疲労のせいか速度が遅い。

(くそっ、もっと速く动け俺の体!)

 ようやく反対侧の足で、もう一度蹴りを放つが、

「えいっ!」

ゴキイイィィ!

 彼の蹴りを难なくキャッチしたサリアがドラゴンスクリューで切り替えした。
 観客の歓声をよそに健士は违和感を覚えていた。

(い、今の动きに全くついていけなかった……そんなに速くなかったのに!)

 このラウンドになってからすべての判断がワンテンポ遅れる。
 それがどれだけ致命的なことか。

 おかげでサリアのスピードを健士は追い越せずにいた。
 解けない疑问が彼の口からつぶやきを生じさせる。

「……俺に何をした」

 负け惜しみとも取られかねない発言だが、サリアは平然と返す。

「女の唇に毒が涂ってあるなんて、アタリマエのことだと思わないの?」
「!!」

 健士は戦慄する。
 知らぬ间に毒を盛られていたことに、サリアの今の一言で気付かされた。

(そうか、だからあんなに执拗なキスを……)

 今更それを抗议しても仕方のないことだった。
 歯噛みする健士に向かってサリアが両手を広げてみせた。

「怖がらずにおいでなさい、ボウヤ。可爱がってあげるから」 copyright
「く、くそおおおおおおおおおお!!」

 そこから先、健士は我を忘れてサリアへ向かっていった。
 がむしゃらなパンチやキックを何度も叩き込む。
 しかしそれらは全てあっさりかわされてしまった。

「さっきよりも遅くなってるわ」
「ハァハァハァハァッ! こ、このおおおお!!」
「自分では気づけないでしょうね。うふふふふ」

 华丽な舞を踊るようにサリアは攻撃を避け続ける。
 その舞が軽やかであればあるほど健士の胸に絶望感が去来する。

 そんな时、サリアが健士から2メートルほど距离をとった。

「ねえねえ、ボクシングルールでも私になら胜てると思っていた。そうでしょう?」
「当たり前だ! 俺は、キックボクシングのチャンピオンだからな」
「クスッ、わかってないなぁ~」

 するとこの试合で初めてサリアが健士に向かって构えた。
 キックボクサーを思わせるような軽快なステップとともに。

「シッ!」
「な、なにっ!」

 この试合で初めて见せるサリアの蹴りは、健士も惚れ惚れするほど美しかった。
 まるで教科书どおりのムエタイ式のキック。
 しかも的确に今の健士がかわせない场所へ叩き込んでくる。

ガッ、バシッ、ビシイッ!

「あがああっ!」

 キック三発目を左足の太ももに浴びて健士が呻く。

「女の蹴りでもけっこう痛いでしょ?」

 健士が痛めつけられた足を気にして防御しているのを见て、サリアは构えを解いて微笑んだ。
 まるで自分のほうが健士よりも上だと言わんばかりに。


「さて、と……そろそろ决めてあげるわ」 本文来自
「くっ!!」

 大技が来ると思った健士が身构えるより前に、サリアが鋭く踏み込んできた!

「受け止めなさい。脚刀?五段落とし」

 サリアが健士に放ったのは五段蹴りだった。左足を轴に上下に打ち分けた后で、反対侧の足でも相手を蹴り上げる双龙脚をミックスさせたような技。

 それはキックボクサーの目を持ってしても见きれない动きだった。

「うっ、あっ、がっ! なっ、ああああぁぁ……!!」
「全弾ヒットしちゃったね。ふふふっ?」

 蹴り终わったあとでサリアが楽しそうに笑った。
 彼女の着地と同时に健士が崩れ落ちる。

「まだ倒れちゃダメなのに」

 もはや立ち上がることができない健士の足首をガッシリ掴むサリア。
 自らも身をかがめ、マットに転がされた健士に络みつきながら脚4の字固めへと移行する。

ギチイイィィッ。

「うぎゃああああああああああああああああああ!!!」
「このとおり、私は投げも打撃も関节技も使うからね」

 固めた部分に痛みが走るように、ギシギシと健士の膝から下を痛めつけるサリア。
 そのサディスティックな表情は笑みを含んでいた。

「あなたは打撃だけでしょう?
 その时点でかなり不利だと思うんだ」

 それから二分近く、彼の足を痛めつけてからサリアが技を解く。
 もはやこの试合中は健士が満足に蹴りを放つことはできないと判断したのだろう。

 満身创痍の彼を见てもレフェリーは试合を止めなかった。
 ダウンは申告制なのだ。
 やがてロープにすがりつきながらも健士は立ち上がった。

「あなた、その様子だとここのランキング情报をあまり真面目に见てこなかったのね」
「え……」
「今あなたの目の前にいる対戦相手は、ここのランキング一位なんだよ?」

 どういうことだ、と闻こうとして健士は思いとどまる。
 确かに相手は连胜中と聴いていた。
 试合前のレフェリーも、マッチングに问题はないと言っていた。

「だからといって、俺が遅れを取るわけが……」

ビシイイッ!

「うあああああああああああああああ!!」

 思わず棒立ちになってしまった健士を戒めるようなサリアのローキックが炸裂する。
 无防备なところに强烈な蹴りを受ければ、当然その场に転がされてしまう。

ギュリッ!

「ぐあっ!」

 そんな彼の腹をサリアは右足で踏みつけた。

「ここのチャンピオンは色々あって空位だから、実质私がここで最强なのに胜てると思って挑んでくるなんてね。ちょっと危机感が足りないんじゃないかなぁ? うふふふふ」

ドウッ!

 サリアはそのまま彼の腹に膝を落とした。そして声すら出せずに闷絶する健士の下半身に手をかけ、股间を隠していたパンツを剥ぎ取ってリング外へと放り投げる。

「犯してあげる」

シュルルル……

 会场内にどよめきが起きる。
 サリアも下半身にまとっていた水着を脱ぎ去ったからだ。

「格闘技で负けて、男としても负けてしまえばこの上ない屈辱じゃないかしら?」

 嘲笑をたっぷり含んだサリアの声が降り注いでくる。
 さっきまでの彼なら怒りに身を任せて立ち上がっていたに违いない。
 しかし健士は别のことを考えていた。

(きれいだ……これがオンナの……)

 まぎれもなくうっとりした様子で彼はサリアを见つめていた。

 眩しいライトを背にして突きつけられた女性器。
 サリアの秘所は阴毛がなく、ツルツルしていた。
 それが童贞の健士には神々しく见えてしまったのかも知れない。





「「サーリア! サーリア! サーリア!」」

 会场内の割れんばかりの歓声で、ようやく健士は我に返った。
 目の前にいるのは下半身を露出したサリア。
 その裸体を见て一瞬でも绮丽だと思ってしまった自分を、健士は激しく责めた。

 しかし彼の思惑に関係なく、サリアはしっかり膨らみきったペニスに手を添える。

クイッ……

「うあっ!」
「準备はいいかしら?」

 ペニスの先端からはすでに透明な雫が渗んでいた。
 それを见てサリアが笑う。

「お客さんが见たいって。あなたが私に処刑されるところをね」
「な、なっ! やめろっ、やめてくれ……」
「却下よ。もちろん観衆のリクエストには応えるわ。ここはそういう场所ですもの」

 屹立したペニスをサリアはなんのためらいもなく自らの秘裂へと诱う。

ヌチュリ……

「うああああっ!」

 健士が思わず声を出してしまうほど、その场所は暖かくぬめっていた。

(これから俺は、このオンナに犯されるのか……)

 ヌルヌルした神秘の泉を前に、健士は不安定な気持ちになる。
 軽い恐怖と絶望、试合中であることの耻ずかしさ、そして初めての性交による快感を求める心……。

「頼む、俺は……お、オンナと交わったことなんて!」 内容来自
「そんなの最初から気づいてるわ。童贞クン?」

 耻を覚悟で恳愿した健士を一蹴するサリア。
 切れ长の瞳の中に情欲を燃やしながら、彼女はぺろりと自らの唇を舐める。
 その仕草が色っぽくて淫らで、健士はゴクリとつばを饮んだ。

「とびきり耻ずかしくて、気持ちいい思い出にしてあげる。
 私と交わったことで一生のオカズにできるくらいにね!」
「まっ……うあ、あっ、あああああああああーーーーーーーーーーーーー!!」

ズチュウウウウウウウウウッ!!

 サリアは彼の愿いを无视して一気に腰を落とした。腰を斜めに倾けながらの挿入のせいで、健士のペニスは膣内で微妙にねじられることになる。

「48の処刑体位のひとつ?女体闩(にょたいかんぬき)」

 それは松叶くずしという体位の変形技のようで、二人は深く结合した。
 蕩けきった膣肉が健士を多い包むと同时に、サリアは彼の上体を引き起こす。

「ああああああああーーーーーーーーーーーーっ!!」
「気持ちいい?
 この体势って骑乗位よりも屈辱的だよね」

 あまりの快感に健士は叫ぶしかなかった。

ぎゅうううっ!

 抱き上げた彼の脇に腕を通し、サリアがさらに深く体を密着させた。
 いわゆる対面座位と呼んで良い状况だが圧倒的に主导権はサリアにある。

「目の前に女の体があるのに何もできないし反撃もできない……」
「あああっ、やめてくれええええ!!」
「これで中出しなんてしようものなら、末代までの耻だよね?」

ニッチュ、ニッチュ、ニッチュ、ニッチュ……

 淫らな水音が响くが、これは全て彼女の腰振りによるものだった。
 健士はまだ手足に力が入らず、自分から动くこともできない。
 事前に打撃や関节技で彻底的に痛めつけられた健士は、サリアの性技を甘んじて受けきるしか道がないのだ。

(これが、セックス……いや、ありえない、こんな、こんなきもちいいなんてええッ!)
 あまりにも甘美な刺激。
 抗うこともできない快楽の涡は童贞の彼にとって过酷な试练だった。

「そして私はあなたがじっくり崩れていくところを见られちゃう……」

 余裕たっぷりの相手を健士は见上げる。
 目线の高さは少しだけ彼女のほうが上……それだけでも健士にとって充分に屈辱的なはずなのに、それ以上にサリアと肌を合わせていることが心地よくてたまらなかった。

(近くで见るとこんなに、きれいなのかこの人……)

 思わず魅了されかけて思いとどまる。
 目の前にいるのは、憎しみはないが今は自分の対戦相手。

 格闘技で遅れを取ったのは事実だが、男として负けを认め続けるわけには行かない。
 せめてこの状况から抜け出せればと思って健士はロープに手を伸ばすが、

「无駄よ」

くちゅうううううううううっ!

「あああああああああああ!!」

 サリアが軽く腰を捻っただけで、彼の决意は瓦解した。

(きもちよすぎる、こんな、からだがアメみたいにとろけちまう……!)

 ロープへ伸ばしたはずの自分の手が无意识に彼女に触れていた。
 柔らかな女体に身を预ける时间が长引くほど、戦う気力が薄まっていく。

フニュッ。

 サリアは彼の手を握り、自らの胸へ导いた。

「うあっ、やわらかいよおぉぉ……」

 形の良いお椀型のバストが彼の手の中で形を変える。
 その弾力が新たな刺激を生み出し、健士の手のひらを通じて彼のペニスへ快感として伝わってゆく。

「ね? あなたの肉体はすでに私の虏だもの」
「ちが、う……」
「ふふっ、まだ抗うの?
 あとはゆっくりココロを堕落させるだけなのに」

 そう言いながらサリアは彼の方に手をかけた。
 そして上体を浮かせ、ペニスが抜けるギリギリまで腰を持ち上げる。

「ああっ、抜ける……これで」
「ふふっ、抜けないわよ?
 それにあなたに选択権はないの」

どちゅううううううううううっ!

「んはあああああああああああああ!!」

 亀头だけくわえられた状态から一気に膣奥へとダイブ。
 サリアはのけぞる彼を见て铃のように笑う。

「じゃあそろそろイかせてあげる」

 快感でブルブル震えだす彼の方にもう一度手をかけるサリア。

「や、やめて……」
「ダメよ」

 そしてまたさっきと同じように一気に膣奥へ彼を诱う、思い切り抱きしめる

ヌチュヌチュヌチュヌチュ……

「あああああああああああああーーーーーーーーー!!」

 その动作を4回缲り返した后、サリアは全身を彼に预け、思い切り抱きついたまま嗫いた。

「イって。童贞クン?」

びゅくっ、びゅるるるるるるる~~~~~~~~!!

 甘い声でサリアが嗫いたのをきっかけに、とうとう健士は我慢しきれなくなってしまう。
 壊れた蛇口のようにペニスは射精を続け、あっという间に三度も精を放つ。
 今夜、一人のキックボクサーが败北した。

 连胜中のバトルファッカーがまた记録を伸ばした。

 サリアと健士の一方的なバトルファックに会场内では歓声が沸き上がり、慌ててトイレへ駆け込む観客が激増してしまうのだった。








■あとがき



 会场内が兴奋のるつぼと化している中、リングよりかなり离れた席で一人の男が手元の酒瓶をフロアに落とし、わなないていた。

「あのサリアって女、なぜジェイルアーツ(监狱闘技)を……ッ!」

 彼は脱狱囚であり、この国の机関で拘束され続けていた重要人物だった。
 そして近日中に拘束施设の责任者に、性的な処刑をされることが确定していた。

 ジェイルアーツというのは彼が収监されていた监狱の责任者たちが习得する性技であり、48の杀人技とも呼ばれている。
 どれも男を枯れ果てさせることに特化した门外不出のテクニックなのだ。

 试合の途中までは他の観客同様に兴奋していた彼だったが、大画面に映されたサリアを见てからある种の疑念が生まれた。

 そのせいもあって冷静に试合を见つめていたのだが、最后の大技を见た瞬间、疑念が确信へ変わった。

「あ、あああ! やはり间违いない、あれは……サラ……院长……
 サリアっていうのは伪名だ!」

 この会场内で唯一人、正确にサリアの正体を见抜いた人物が彼だった。

 画面の中にいる女と偶然目があったせいで、彼は今まで动けなくなっていた。
 美貌に隠された氷のような狂気は、拷问を生业とする施设の责任者特有のものだった。 内容来自
「なんで、やっとの思いで逃げ出した先にサラ院长がいるんだ……」

 相手が谁だか判明した以上、急いでこの场から离れなければならない。
 男は落とした酒瓶もそのままに、谁にも気付かれぬよう出口を目指す。
 人目を気にしながら外を目指して小走りに先を急ぐ。

「くそっ、できるだけ远くへ、ウグゥオオッ!?」

 しかし会场を出た直后、彼は何者かに取り押さえられてしまう。





 ここはバトルファックスタジアム。
 月に数回、淫らで凄惨なバトルが缲り広げられる欲望の圣地。

 选ばれた人间しかたどり着けない场所なのだ。





『 バトルファックスタジアム  ~キックボクサーVS翻弄闘技の女 』后编  (了)








2020年、令和2年1月。
全国で122万人が成人を迎えた。
令和初めての成人式だと、メディアは大盛り上がりだ。
全国的に参加者が减少しつつあるとも言われるが、一部地域では1年以上もの间、コツコツと贮金して派手に着饰る一世一代の晴れ舞台と见做される场合もある。

だが、○○県××市△△村、瀬戸内海の离岛に浮かぶ过疎村において行われる成人式は、実に寂しい限り。
何しろ、参加者は僕一人だけなのだから。
そして、僕はこの岛の最年少の住人である。

限界集落などという言叶が虚しく闻こえるほど、消灭寸前なのがこの村の状况なのであった。
そんな僕とて、普段からこの岛に住んでいるわけではなく、东京の大学に通っている身だ。
彼女もおり、将来的にこの岛に戻ってくるつもりなど毛头ない。

小さな公民馆に村の人たちが30人ばかり集まって、僕の成人を祝ってくれる。
少ない様に感じるかもしれないが、これでも村民の出席率はほぼ8割だ。
小さな村なので、全员见知った顔ばかりで、こそばゆいような、耻ずかしいような、ちょっと嬉しいような複雑な気分になる。
正直、来るかどうかさえ迷った。
だが、彼女に言われたのだ。
顔见せだけでも行くべきだと。
それに、10年前に海难事故で无くなった両亲にも、成人した事を报告すべきだと。
现代っ子の割に、そういう所はしっかりしている。
そんなところも、彼女の美点だと僕は思っている。
嬉しそうにしている老人たちを见るにつけ、その助言に従ってよかったという思いも込み上げてきた。
サイズが合わないのか、入れ歯をふがふが言わせながらの村长の训话は涙混じりだった事もあって半分どころか、1割も聴き取れなかったが。
少し目尻の下がった穏やかな眼差し、すべすべと柔らかそうな頬、柔和な笑みを湛える唇。
こんな岛にはまるで似つかわしくない、さながら天女の如き女性だ。
(文字通り、扫き溜めに鹤だな………)
思わず见蕩れてしまう。
「私の顔に、何かついてます?」
「あっ、い、いえ、すいません……」
くす、と笑みを零しながら小首を倾げる仕草も、とても可爱らしい。
彼女の名前は、夏川萌さん。
ヴェイン?リゾート开発に勤めるバリバリのキャリアウーマンである。
そんな彼女がこの岛にいるのは、社会贡献活动も兼ねた事业の一环として、この过疎の岛を何とか活性化させる为なんだとか。
岛にとっては、まさに救いの女神と言った所だ。
(まぁ、効果が出てるとは言い难いけど………)
この场にいる老人たちも、あと10年もすれば半分ぐらいになっているのではなかろうか。
この村が消えるのは、まさに时间の问题だ。
(CSRだかなんだか知らないけど、こんな辺鄙な场所に飞ばされた萌さんも可爱そうだなぁ………)
とさえ、思う。
「そう言えば、村长さんに闻きましたよ。海斗さん、学生ながら社长さんでもいらっしゃるそうですね。凄いです!」
僕がそんな事を考えているとは想像だにしていないのであろう萌さんは、にこにこと僕が空けた盃に酌をしてくれる。
これほどの美女に目を辉かせながら手放しで褒められて、悪い気はしない。
「ま、まぁ、まだ渐く轨道に乗り始めたばかりって感じですけどね………」
火照った頬を掻きながら照れ笑いを浮かべる。
「ご谦逊を。皆さん、この岛の夸りだっておっしゃってましたよ。こちらには戻ってこられないんですか?」
笑顔を浮かべながら、萌さんがぐっと距离を诘めてくる。
膝と膝が密着し、シャンプーなのか香水なのか、とても甘い香りが鼻腔を擽ってくる。
「あ、あはは……そうですね。今のところ、その予定は………」
乾いた误魔化し笑いを浮かべる。
「海斗さんのお力添えが顶ければ、この岛の活性化にもより寄与できるかと思ったのですが………」
「すいません、お力になれず」
正直に言えば、少し心が揺れてしまったが、だからと言って岛に戻ってくるつもりにはなれなかった。
「残念です………」
悲しそうな顔をしながら、萌さんがさらに距离を诘めてくる。
(ち、近すぎじゃないか………)
そう思いつつも、思わずごくりと生唾を饮み込む。
萌さんも酒に酔ってきたのか、第2ボタンまで外されたブラウスの缓くなった胸元から深い深い谷间が覗いている。
(无防备にも程があるって、萌さん……。てか、でかっ……H……いや、Iぐらいあるんじゃないか………)
目线を逸らそうと思っても、気づくといつの间にか、深い谷间に吸い寄せられてしまう。
老人ばかりの环境にいるせいで、男のそういう视线にも钝感になってしまったのか。
萌さんは何も言わない。
先ほどのは冗谈半分だったのだろう。
もう笑顔に戻って徳利を差し出してくれる。
僕はそれを受け、盃を煽りながらちらちらと萌さんの肢体を盗み见る。
何度も言うが、无茶苦茶可爱い。
お返しに萌さんの盃にも酒を注ぐ。
他爱もない雑谈でさえ、とても楽しい。
暂く时が过ぎ、何人かの老人たちが船を漕ぎ始め、なんとなくそろそろ解散かという雰囲気が辺りに漂い始めた。
その时だった。
胡坐を掻き、膝の上に置いた手、その甲に浮かんだ血管をなぞるように萌さんが指を这わせてきたのは。
「っ…」
ぞくぞくとした感覚が背筋を这い上ってきて、顔がさらに热くなる。
「この后、うちにいらっしゃいませんか?饮み直しながら、お话ししましょう?」
耳元に顔を近づけ、甘く嗫かれる。
どくどくと鼓动が高鸣った。
酒に酔って上気した頬。とろんと蕩けた瞳。
凄艶としか言いようがない色香に、くらくらする。
脳裏に、彼女の顔が浮かんだ。
「ね?」
萌さんがさらに身を寄せてきて、僕の腕が柔らかな感触に埋もれる。
その魅惑の感覚に、彼女の顔が消し飞んだ。

***

宴会がお开きになった后、僕は萌さんに诱われて彼女の家にやってきた。
集落からはちょっと离れた、林の中にある一轩家だった。
「野菜を作れる庭もあって家赁が5千円。とてもありがたいです。さ、海斗さん、どうぞお上がりください」
「は、はい………」
返事をする僕の声は固い。
先ほどは彼女の诱惑に简単に颔いてしまったが、1月の冷たい夜风に当たった事で、多少酔いも覚めた今となっては、罪悪感に胸が痛んでいる。
だが、今更断って帰るのも気が引けた。
そもそも、萌さんは饮み直しながら、お话ししましょうと诱ってくれただけだ。
その言叶と、柔らかな身体の感触に胜手に淫らな妄想を膨らませたのは僕だ。
もし萌さんにその気がないのに胜手に妄想しているのだとしたら、死ぬほど耻ずかしい。
(ただ、饮んで话すだけ。もしそれ以上の事になりそうだったら、その时に改めて断ればいい………)
そう覚悟を决めて、萌さんの家に足を踏み入れる。
萌さんは居间のエアコンと炬燵のスイッチを入れ、
「寒いので、热燗にしましょうか?」
硬くなっている僕を振り返って寻ねる。
「は、はい、なんでも……」
「分かりました。寒いので、炬燵に入っててください」
「はい……」
言われるまま、炬燵に下半身を入れる。
じんわりと温まってくる感じが、実に心地いい。
暂く待っていると、お盆に徳利と御猪口、それにおつまみを载せて萌さんがやってきた。
炬燵の反対侧に体を滑り込ませた萌さんが御猪口を僕に渡してくれ、徳利を倾ける。
「あ、やります」
「ありがとうございます」
徳利を受け取り、萌さんの御猪口に酒を注ぐ。
「それでは、改めて。成人おめでとうございます?」
「あ、ありがとうございます」
音が出ない程度に御猪口を触れさせ、酒を口に含む。
舌が火伤しそうなほどの热燗の豊润な香りが口一杯に広がり、饮み込むと食道や胃の辺りまでがじんわりと温かくなってくる。
「はわぁ、美味し?」
幸せそうに頬を绽ばせる萌さんは、これまたとても可爱かった。
それからしばらくは、他爱のない世间话に终始した。
僕の东京での暮らしや、萌さんの岛での暮らし。
今后の人生设计や、今の仕事の话などなど。
萌さんとの会话は楽しく、彼女が勧め上手な事もあって、お酒もどんどん进んだ。
彼女も同じだけの量を饮んでいるはずなのに、仅かに頬が上気しているぐらいで、あまり酔った様子はない。
そして、その頬を上気させている姿が、また溜まらなく可爱いのだ。
「萌さんとこうして饮めてるだけでも、岛に帰ってきた甲斐があったなぁ………」
ふわふわとした酔いと幸福感に揺蕩いながら、思わず本音が声となって漏れてしまう。
「ふふ。私もですよ、海斗さん」
萌さんが目を细め、ぺろりと唇を舐める。
「こんなに楽しいのは、この岛に来て初めてです。同年代の方とお话しするのも、実は久しぶりで」
「まぁ、そうですよね……ん?」
颔きつつ、足先に微かに违和感を感じた。
最初は、たまたま萌さんの足とぶつかってしまったのかと思った。
だが、その感触は离れるどころか、胫の辺りをすりすりと何度も上下する。
「どうかしました?」
思わず视线を下げたところで、萌さんが寻ねてくる。
「あ、いえ………っ……」
その声に反応して视线を上げて、ぞくり、と背筋が震えた。
萌さんが笑っていたから。
だが、それはこれまでの穏やかな笑みではなく、悪戯っ子のような笑みで。
片足だけだった感触が、両足になる。
さらに胫から、内ももへとゆっくりと进んでくる。
间违いなく、萌さんの足だ。
ゆっくりと、まるでナメクジが这いまわるような速度で内ももを抚でられる。
妖しい感覚に呼吸が荒くなり、顔が赤くなる。
酒によって促进された血行が下半身に流れ込み、ズボンにテントを作り出す。
「もしかして、炬燵の中に何かいます?」
「あ、いや、何か、というか………」
「たまにあるんですよ。靴下かなぁって思いながら転がしてたら、ネズミだったりとか」
「は、はぁ……んんっ……」
生返事が跳ねる。
とん、とテントの先端を軽く踏まれて。
「确かめてみますね………?」
萌さんは后ろに両手を突き、上半身を反らしながら、足を伸ばす。
ぐにぐにと柔らかな足裏が、テントをこねくり回す。
「あっ、んんっ………」
「ふふ。ほんとですね。何かいるみたいです。何か硬いものが?」
片足がテントをこねくり回し、もう片足が内ももを厌らしく抚であげる。
「んぅっ……あぁっ?」
僕はぎゅっと手を握り、歯を食い缚って耐える。
だが、もぞもぞと萌さんの足が动く度に生み出される快感に甘い声が漏れてしまうのを止められない。
「あら。大変?……これ、海斗さんのズボンの中に入っちゃってるんじゃないですか?」
ふふ、と笑みを零しながら、萌さんが首を倾げる。
「海斗さん。ズボンのチャック开けてください。私が确かめてあげます?」
「そ、それはっ、だ、だめっ……ふあぁっ……」
「あら。ダメなんですか?どうしてです?」
両足で挟まれるようにして、テントを扱かれる。
赍される快感に奥歯が震え、口中に唾液が溢れる。
「ぼ、僕にはっ……か、彼女がっ……」
それでも何とか、僕は首を横に振った。
しかし、萌さんは不思议そうな顔をする。
「彼女さんがどうかしました?……今はただ、海斗さんのズボンの中にネズミが入っちゃってたら大変だから确认しましょう、というお话ですよ?」
诡弁だ。
诡弁だったが、酒と欲情によって浊り切った僕の抵抗に罅を入れるには十分だった。
「噛まれたら大変?病気に感染しちゃうかもしれません?だから……ね?」
优しく谕すような言叶と同时に、とん、とん、とテントの先端を柔らかくノックされる。
その甘い感触が、僕の心のカギを抉じ开けていく。 本文来自
「大丈夫ですよ、海斗さん。ここには私たちしかいませんから?」
萌さんの优しい声音に促されるように震える手を炬燵の中に差し入れ、チャックを下ろす。
その隙间に萌さんの足が入り込み、器用に亲指と人差し指でペニスを掴み、パンツの合わせ目から引きずり出す。
そのまま、カリ首から亀头の辺りを上下に扱かれる。
「あっ?あぁっ??」
先ほどまでとは段违いの快感に僕は溜まらずに炬燵に突っ伏した。
我慢汁が渗みだす先端をタップされ、さらに、もう片足が竿を抚で上げる。
「あら。ネズミどころか、物凄く硬い蛇がいましたね?」
萌さんは手酌で御猪口に酒を注ぎ、饮み干す。
「とぉっても、硬くて?とぉっても、热くて?なんだかヌルヌルしてますよ?」
にこにこと笑みを浮かべながら、硬さや大きさを确かめるように足先がペニスを这い回る。
その感触にペニスはますます硬く勃起し、先端からは止め処なく我慢汁が溢れ出す。
「炬燵に入っちゃう悪い蛇さんは、このまま退治してしまいましょう?」
楽しそうな笑みを浮かべたまま、限界まで勃起したペニスを両足で挟み込み、上下に扱き上げられる。
「おっ?おふっ?んんんっ??」
僕は炬燵の天板にぽたぽたと唾液を零しながら、ただ喘ぐのみ。
头の片隅では、この异常な状况から逃げ出すべきだという警钟が鸣り続けていた。
だが、ペニスを柔らかな足裏で挟んで扱き上げ、亀头をぬるぬると责められ、亲指と人差し指に挟まれて扱かれ、玉をたぷたぷと転がされ、爪先で竿や内ももをつぅーっと抚でられるという巧みな技巧の前に头の中はあっという间に桃色に染められ、思考力が夺われていく。
年上の女性に简単に、しかも足なんかで弄ばれ、无様に喘ぎ声を上げさせられている事に、屈辱と共に言い知れぬ兴奋さえ覚える。 copyright
溢れ出した我慢汁が萌さんの足を汚し、扱き上げられる度にぐちゅっぐちゅっと厌らしい音が炬燵の中から闻こえてくる。
その音を闻くうち、身体の奥底から、抑えようもなく射精欲がこみ上げてきた。
「あっ?も、萌さんっ??も、もうっ……??」
「大丈夫ですよ、海斗さん。もうすぐ蛇さんが降参しますから。白旗びゅーって上げて?」
萌さんはにこにこと笑いながら、さらに足の动きを激しくして、僕を絶顶へと容赦なく追い込んでいく。
僕の体も、炬燵も、がくがくと震えだす。
そして―――きゅっとカリ首を捻られたのが止めとなった。
「あぁぁぁぁっ??で、出るぅぅぅぅぅっっっ??」

どびゅっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくびゅくっ??びゅるるるるっ???

头の中で白い光が何重にも闪き、炬燵の中で僕は盛大にザーメンをぶちまけてしまった。
びゅくびゅくと脉动するペニスを扱き上げ、最后の一滴まで搾り取ってから、萌さんが炬燵布団を捲って中を覗く。
「わぁ?蛇の体液でどろどろになっちゃいましたね?」
その白々しい言叶に僕は反応する事も出来ず、ただぜぇはぁと荒い息を吐くばかり。
真冬だというのに、まるで全力疾走したかのように全身に汗が喷き出していた。
そのせいで気づけなかった。
萌さんの姿が消えたことに。
そして、股间に感じる违和感。
あっ、と思った次の瞬间には、ペニスが柔らかくて温かくて、ぬるぬるの感触に覆われていた。
じゅぶっ、ずちゅっ、じゅるるるるっと何かを啜り上げる淫らな音が炬燵の中で响き、
「あぁぁぁっっ??」
今度は背を仰け反らせて、天井に向かって喘ぎ声を発する。
「蛇さん、まだ元気みたいです?これは、退治のし甲斐がありますね?」
炬燵の中から、くぐもった萌さんの声がする。
まだこの茶番を続けるつもりらしい。
射精したばかりで敏感になっている亀头をぺろぺろと舐められ、カリ首を唇で缔め付けられ、精液と唾液に涂れた竿を扱かれ、さらに玉まで掌で転がされる。
僕は逃げ出す事すらできず、ただ喘ぐばかり。
口中深くまでペニスを饮み込まれ、頬粘膜で缔め付けられると、思わず気が远くなってしまう。
じゅっぷじゅっぷと淫らな音を立てながら头を上下に振ると、その动きに合わせて炬燵がガタガタと揺れる。
逃げなきゃ、とか。
止めさせなきゃ、とか。
なんでこんなことに、とか。
彼女に申し訳ない、とか。
様々な思いがぐるぐると脳裏を过るものの、僕の体を动かすには至らない。
(あの萌さんが……僕のを………)
あの、天女のように美しい萌さんが。
そんな事を思ったら、无性に炬燵の中が见たくなった。
さっきまで、ぴくりとも动かなかった手が动き、炬燵の布団を捲りあげる。
「?」
布団の中で、僕のペニスを頬张る萌さんが上目遣いに僕を见る。
その、楽しそうな瞳と目が合った瞬间、腰の奥が甘く痺れ、射精感が込み上げてきた。
「萌さんっ、出るっ??」
「いいふぉ?だひへ?」
ペニスを頬张ったまま、萌さんが答え、じゅるるるるっと頬がへこむ程先端を吸引する。
その快楽に、僕は2度目だというのに1度目以上の势いで精を放った。

びゅくんっ?どびゅっ?びゅるるるるっ??びゅくびゅくびゅくっ??びゅるるるるっ???

大量の喷射にも动じることなく、萌さんは吐き出された精液を饮み干していった。
その白い喉が动く度、僕自身が饮み込まれているかのような错覚を覚える。
最后の一滴まで饮み干し、ちゅぽんっと小気味よい音を立てながら、ペニスを吐き出す。
「ふぅっ、一杯出ましたね~?」
「萌さん……も、もうこんな事止めませんか?」
2度の射精で正気を取り戻した僕は、楽しそうな萌さんにそう声をかけた。
萌さんは僕をちらりと见やった后、炬燵の中から这い出そうとする。
押し付けられる身体の柔らかさに、どぎまぎしてしまう。
だが、上半身が出たところで、その动きが止まった。
「………」
僕の视线は、萌さんの深い深い谷间にくぎ付けになる。
その位置はちょうど、ペニスの直上。
両腕で自身の体を支えている萌さんが力を抜けば。
或いは、僕が腰を突き上げれば。
ペニスは、その见るからに柔らかそうな双乳の谷间に挿入されることになる。
想像したらまずいと思い至るよりも早く、欲望に忠実なペニスがむくむくと鎌首を擡げていく。
「あらぁ?あらあらあら?」
その様子を见た萌さんの口元に笑みが広がっていく。
「これは大変?まだ、蛇さんが元気です?」
萌さんが上半身を左右に揺する。
その动きに合わせて、豊満な乳房もゆっさゆっさと揺れる。
柔らかさと共にたっぷりとした重量感さえもが伝わってくる动き。
自然と口の中に涎が溢れてくる。
萌さんがブラウスのボタンを一つだけ外す。
现れたのは、途辙もなく魅惑的で、途辙もなく淫らな穴。
そこにペニスを挿入すれば、一体どれほどの悦楽が待っている事か。
想像するだけで、口の中に大量の唾液が分泌される。
「止めちゃいますか?蛇退治?」
上目遣いに僕を见上げ、ぺろりと舌なめずりする萌さん。
ごくりと喉が鸣る。
思考が白浊し、
「お、お愿いします………退治………してください?」
気づいた时には、そう恳愿していた。
「ふふ。じゃあ、蛇さん、いらっしゃ~い?」
笑みを零しながら、萌さんがゆっくりと腕から力を抜いていく。
ぬぷぬぷと僕の脳内に淫らな拟音を响かせながら、ペニスが穴に吸い込まれていく。
むっちりとした乳肉を掻き分けながら进む感触。
「おっ?あぁぁっ?と、溶けるぅぅぅぅっ……??」
温かくて。
柔らかくて。
むっちりと押し包んでくる。
圧倒的なまでの幸福感に、僕の表情が蕩けていくのが自分でもはっきりと分かった。
そんな僕を上目遣いで见つめながら、萌さんが上半身を左右に揺すり始める。
「あっ?あっ?こ、これっ?き、気持ちいいっっ……??」
萌さんの动きに合わせて乳肉が震える。
その振动が波纹となって、ペニスに複雑な快感を赍すのだ。
时にはさざ波のように。
时には大波のように。
寄せては返し、涡を巻く悦楽が、僕を翻弄し、転覆させ、饮み込んでいく。
「海斗さん、大学卒业したら、この岛に戻ってきませんか?」
「ふへっ………」
快楽に蕩け切った僕は、萌さんが唐突に発した言叶の意味をうまく理解する事が出来なかった。
萌さんは左右だけではなく、上下、前后、さらに円を描くような动きも加え、より複雑な快楽を僕に与えながら、言叶を続ける。
「私の仕事は、この岛を活性化する事です」
「そ、それはぁっ……んんっ??……き、闻きましたっ……」
「その为に、私が村长さんたちに提案させていただいているのが、この岛のリゾート化なんです」
「り、リゾート化……おふっ??」
その话は、初耳だった。
「そうなんです?我々が运営するヴェイン?リゾートシリーズの第2弾として、ホテルや会议场、ヨットハーバーなどを併设したマリンリゾートを开発します?瀬戸内エリアは海外のVIPにも人気ですので」
「な、なるほど………んひっ?」
ヴェイン?リゾートは闻いた事がある。
絶海の孤岛に浮かぶ南国リゾートで、财界や政界は言うに及ばず、海外セレブにも人気だと。
学生の身には縁远い话だ。
「そんな超高级リゾートの第2弾を、この岛に………?」
萌さんの话に、言い知れぬ违和感を感じる。
脳裏に、村长を始めとする古老たちの顔が浮かんだ。 本文来自
何より、この村の伝统と静けさを爱する人々だ。
「それ……反対されませんでしたか?」
僕の质问に、萌さんが悲しそうな顔で颔く。
颔きながら、互い违いに乳房を动かし、僕に喘ぎ声をあげさせる。
「そこで、海斗さんにご相谈なんです」
「僕に……んっ?……な、何をしろと……」
「皆さんを説得していただきたいのです。今日、海斗さんの成人式をお祝いしている皆さんの様子を见ていて确信しました。海斗さんは皆さんにとって、まさに希望そのもの。その海斗さんのお言叶であれば、ご纳得いただけるのではないかと思うんです」
(なるほど。そう言う事………)
萌さんのようなとんでもない美人が、自分のような男に近づいてきた理由が渐く分かった。
「そういう话であれば、お断―――あひぃぃぃっ??」
断ろうとした言叶が、喘ぎ声によって掻き消される。 内容来自
萌さんが両侧から乳房を圧迫し、ペニスを缔め上げたから。
さらに、谷间に涎を垂らし、滑りを良くして思いきり扱き上げる。
「あっ?あぁあぁぁっ??」
萌さんが激しく乳房を动かす度、ずちゅっ?ぱんっ?ぱちゅんっ?ずちゅんっ?と肉と肉がぶつかり合う淫らな音が鸣り响く。
先ほどまでの穏やかな快楽とは一线を画する强烈な快楽。
思わず跳ねてしまう僕の体を抑え込み、さらに激しく胸を动かす。
2度射精しているにもかかわらず、一気に絶顶に押し上げられる。
「で、出るっぅぅぅぅっ??」
背を仰け反らせ、絶顶の瞬间に身构える僕。
しかし、あと少しで射精できるという絶妙なタイミングで、萌さんが手を止めてしまう。
「あっ?あぁぁっ、な、なんで………っっ」
絶顶をお预けされて、思わず情けない声が漏れる。
そんな僕に対し、萌さんは穏やかに微笑む。
「お话の途中で决断を急ぐのは、あまりお勧めできませんよ、海斗さん?」
「あぁぁ……??」
再び、缓やかに萌さんの手が动き出す。
射精には至らない穏やかな快楽が、僕の紧张を解していく。
「勿论、タダで协力してくださいなどと申し上げるつもりはありません。海斗さんにとっても、それ相応のメリットのあるお话なんですよ」
「め、メリット………?」
「ええ。海斗さん、失礼ながら、会社の経営、然程うまくいってませんよね?」
萌さんの指摘に、ずきんと胸が疼く。
「な、なんで、それを………」
「まぁ、それは置いておいて。初期投资が重く、黒字化に时间が挂かっていることからスポンサーがなかなかつかずに资金缲りに穷している。さらに、メインスポンサーからも资金の引き上げを宣告されており、崖っぷち。そうではありませんか?」 copyright
さすがはヴェイン?グループという事か。
こちらの事情は完全に调べ尽されているのだろう。
成人式の时に声をかけてきた际、あたかも今日初めて知ったかのような口ぶりだったのも演技だったという事になる。
天女のようだなんて能天気に好意を寄せていた自分が马鹿马鹿しくなってきた。
「メリット……というのは?」
薄々予想は着いている。
そして、萌さんは予想通りの事を口にした。
「もし、ご协力いただけるならば、ヴェイン?グループが责任を以て、海斗さんの事业を支援させていただきます」
「僕を……会社ごと买収するって事ですか?」
「ふふ、海斗さんったら?买収だなんて人闻きの悪い。协力し合いましょう、というお话です。こうやって一绪に蛇退治をしているように?」
萌さんが手を动かす速度が徐々に加速していく。
それにつれて、僕の身を贯く快楽が再び高まっていき、思考が桃色に染め上げられていく。
一度、射精の寸前にまで追い诘められたペニスは、容易く絶顶へと押し上げられる。
だが、絶顶寸前で萌さんは再び手の动きを缓めてしまう。
(あぁっ……気持ちいい……イきたい……でも……あぁっっ……)
思考が千々に乱れる。
ペニスを谷间に捉えられている限り、じり贫なのはわかっている。
このまま寸止めを缲り返されれば、いずれ颔いてしまうだろう。
だけど、强引にこの场を脱するには、萌さんの赍す快楽も、その提案も魅力的过ぎた。
「いかがなされます?蛇さんはどうやら私の提案に乗り気のようですけど?」
だらだらと我慢汁を垂れ流す亀头に向かって唾液を垂らしながら、萌さんが微笑む。
脳裏に様々な顔が浮かぶ。
村の老人たち。
彼女。
会社の仲间たち。
(僕はどうすれば………)
悩んでいるうちにも、萌さんはペニスを攻め続ける。
それがまた気持ちよすぎて、头がどうにかなってしまいそうだ。
「ふふ、まだ决められませんか?……でも、私の方がもう我慢できません?」
「えっ……?」
萌さんの言叶に疑问符を浮かべた次の瞬间、
「蛇退治しちゃいます?」
萌さんがそう宣告し、胸の谷间から覗く亀头にむしゃぶりついた。
じゅるるるるっ?と激しく吸い上げられる。
「あっ?あぁぁっっ??」
さらに、ぎゅぅっと乳房が圧迫され、竿を缔め上げる。
萌さんが激しく头を上下に振り、唇を何度も何度もカリ首に引っ挂けながら、扱き上げる。
「もうしなくてはならないお话は终わりました。后の判断はお任せします。ここからはただ、男と女?」
「ちょ、むっ、むぅぅぅっ!!??」
身体を抑え込まれ、唇を夺われる。
热い舌と唾液が大量に流し込まれ、溺れそうになる。
さらにシャツを捲りあげられ、乳首を捻られる。
「んん――――っっ??」
豹変した萌さんに戸惑いつつも、身体は正直なもので、3度射精したにもかかわらず、ペニスはあっという间に勃起していく。
「凄い?」
それを见て、萌さんがうっとりとため息を漏らす。
「やっぱり、若いってイイ?」
屹立したペニスを掴み、腰を落とす。
前戯など必要ない程濡れそぼった热い膣に饮み込まれ、几重にも络み付いてくる襞にむしゃぶりつかれる。
「あぁあんっ??太くて、硬くて、奥まで届いてっ??最高っ??」
萌さんは完全に、欲情した雌獣と化していた。
まるで别人のようだ。
先ほどまでの、僕を诱惑しようとする行为とはまるで异なる。
ただ只管に、自分が快楽を得ようとする动き。
だがもちろん、それは僕にも强烈な快楽を赍す行为であることに违いはない。
唇を塞がれ、舌を扱かれ、大量の唾液に溺れそうになりながら、ペニスを缔め付けられ、しゃぶられ、扱かれ、僕は目を白黒させながら、びくんびくんとまるでまな板の上の鱼のように跳ねまわる。

ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?
ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?ぱんっ?

部屋に肉と肉がぶつかる淫らな音が何度も何度も响く。
さらに男女の喘ぎ声が合わさり、三重奏のように鸣り响く。
その音は夜明けまで鸣り止むことはなかった。

***

それ以降、结局僕は萌さんの申し出を受け入れ、度々故郷に戻っては、萌さんと共にリゾート化计画に反対する老人たちを説得して回る事となった。
僕の説得に応じてくれる人もいれば、それでも反対を贯く人もいた。
しかし、元々高齢化が进み、消灭间近だった村だった事もあり、时间は僕たちに味方した。

2年后―――。
大学を卒业した僕は本格的に故郷に戻る事にした。
会社も、ヴェイン?グループに买い取って贳った上での移住である。
结局、あれ以降彼女とはうまくいかなくなり、别れてしまった。
僕が频繁に岛に戻るようになった事、自分も一绪に行きたいという申し出を断り続けた事から、浮気を疑われたのだ。
有り体に言ってしまえば、その通りだった。
僕は岛に戻る度、萌さんと体を重ねていたのだから。
「おかえりなさい、海斗さん」
桟桥で出迎えてくれる萌さん。
そのお腹は、傍目に见ても、大きくなっていた。

数年后。
僕は村长になり、故郷には一大高级リゾートが无事にオープンした。
消灭寸前だった村には今や多くの観光客が押し寄せるようになった。






31




株主优待とは、株式会社が一定数以上の自社株を権利确定日に保有していた株主に与える优待制度の事。自社製品の诘め合わせや自社のサービスが受けられる割引券などその种类は様々である。

***

『间もなく到着します!』
騒音の中、装着したヘッドセットからパイロットの怒鸣る声が头の中に响く。
何も不机嫌なのではなく、怒鸣らなければ掻き消されてしまうのだ。
その言叶を受けて僕―――穂村俊一郎は、座り心地が快适とは言えないヘリの硬いシートに座り直し、窓の外に视线を受けた。

南国の强い阳光を浴びてキラキラと辉く绀碧の海。
白い砂浜。
小高い山とそれを取り巻くジャングル。
空を舞う见たこともない鸟。
そして、海岸っぺりに耸える巨大なホテル。
絵に描いたような、THEリゾート地である。
ヘリは机体を倾け、轰音を轰かせながら、ホテルのヘリポートへと势いよく舞い降りていった。

扉が开けられると生暖かい风と轰音が吹き込んでくる。
僕は差し出された手を掴み、身を屈めるようにしてヘリから降り、手を引かれるままヘリから离れた。
「―――ようこそ、常夏の楽园《ヴェイン?リゾート》へ!」
気后れと共に、脳裏でそんな愚痴を零す。
しがないサラリーマンである僕など、本来であればこの场に居てはならないのだろう。
完全に住む世界が违う。
身体がのめり込むようなふかふかなソファに案内されて、腰を下ろすと、居心地の悪さを感じる暇さえ与えまいとするかのように、すぐに细长いグラスに注がれたしゅわしゅわと泡の立つ饮み物が供された。
无论、サイダーではない。
「ウエルカムドリンクです」
「あ、ありがとう」
受け取り、一口含む。
饮みやすくて爽やかな味だったが、きっと自分の给料ではとても手が出ないような代物なのだろう、と思える味だった。
ヘリポートからここまで案内してくれた美女が、恭しく一礼し、向かいのソファに浅く腰を下ろす。
「改めまして、本日はようこそ、ヴェイン?リゾートにお越しくださいました。申し遅れましたが、私は穂村様のご滞在中、担当コンシェルジュを务めさせていただきます若宫ありさと申します。未熟者ですが、穂村様に少しでも快适にお过ごしいただくべく务めてまいりますので、何かお困りの际は何なりとお申し付けくださいませ」
「こ、これはご丁宁に。僕の方こそ、胜手がわからないものでいろいろとご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお愿いします」
立て板に水とはまさにこの事という感じの流丽な口上に気圧されつつ、后头部に手を当てながらへこへこと头を下げる。
我ながら絵に描いたような小市民っぷりである。
「そう畏まらないでください。穂村様はVIPなのですから」
「VIPだなんて………」
今まで自分に向けられたことのない言叶に、びっくりして顔を上げると、若宫さんの辉くような笑顔を目の当たりにしてしまい、年甲斐もなく鼓动が高鸣ってしまう。
と、そこへ黒服の男性が近づいてきて若宫さんに封筒を差し出した。
元军人と言われても违和感がないような、隙の无い身のこなしだった。
若宫さんが受け取ると、黒服の男性は僕に一礼し、その场を立ち去っていった。
「チェックインの手続きが完了いたしましたので、穂村様のご用意がよろしければお部屋にご案内いたします」
「あ、は、はい」
僕は颔き、シャンパンを一気に饮み干した。

***

「おー……凄い……」
案内された部屋は、今までに见たこともないほど绮丽で豪华で、窓からは一面に辉くような海を一望できる素晴らしい部屋だった。
気の利かない感想を漏らしつつ、きょろきょろと辺りを见渡す。
「こ、ここって几らぐらいなんだろう………」
すぐに金额が気になってしまうのも、小市民の悲しい性である。
「シーズンによってレートは异なりますが、凡そ1泊10万円から20万円でご案内しております」
「20万っ………!」
思わず零した呟きに返ってきた答えにびっくりしてしまう。
僕の给料では、とてもとても手が出る価格ではない。
调度品に触って指纹を付けるのすらなんだか申し訳ない気がして、そわそわしてしまう。
「穂村様」
神妙な若宫さんの声に振り向くと、若宫さんが深々と一礼する。
「穂村源一郎様の事、改めてお悔やみ申し上げます」
「あ、いえ、そんなご丁宁にありがとうございます」
若宫さんの改まった声音に、慌てて僕も一礼する。
そう、僕がこんな场违いなリゾート地に来ているのは、祖父である穂村源一郎に起因するのである。
僕自身はしがないサラリーマンであるが、穂村家は元々新潟県で多くの土地を持つ地主であり、资産家だったのだ。
特に、祖父である源一郎は新兴财阀のヴェイン?グループに多额の投资をしていた。
亲しい訳ではなかったが、祖父にとって僕はただ一人の孙であり、その死去に际して僕は祖父の遗言に従って広大な土地や财産と合わせ、ヴェイン?グループの株を100万株相続する事となったのだ。
本来ならば祖父の子である僕の父が相続すべきなのだろうが、父は祖父よりも早く5年前に他界している。
3年前には母も亡くしており、财産を相続できる人间は僕しか残されていなかったのだ。
そのヴェイン?グループでは株主优待として、10万株以上を持つ株主を年に1回、この南国のリゾートに招待している。
その招待に応じて、僕は今ここにいる、という訳である。
「えと、若宫さんは祖父をご存知なんですか?」
単なる社交辞令ではない気がして寻ねると、若宫さんは颔き、僕の肩越しに外に视线を向け、仅かに目を细めた。
「ええ。源一郎様には毎年ご利用いただいておりまして、わたくしもいろいろとよくしていただきました」
「そうだったんですか。僕は父が新潟を离れた関係で、あまり祖父とは会って来なかったものですから。もしかしたら僕より若宫さんの方が祖父について详しいぐらいかもしれませんね」 本文来自
「いえ、そんな事は……」
视线を僕に戻し、仅かに困惑したように首を振る。
「あ、ごめんなさい。若宫さんを困らせたかったわけでは………そうだ、若宫さん、祖父がここでどんな风に过ごしていたか教えてもらえますか?」
「源一郎様が、ですか?」
「ええ。もし差し支えなければ、ですが。何せ、こういうリゾート地に足を运ぶのも初めてなもので、何事にも胜手がわからず」
「いえ、差支えはございません。お客様のご要望にお応えするのが、我々コンシェルジュの役目ですので」
「では、よろしくお愿いします」
「畏まりました。それでは……」
「えっ……」
笑顔を浮かべ、若宫さんが取った行动に思わず硬直してしまう。
凉しげなワンピース风の制服に身を包んでいた若宫さん。
しゅるり、と衣擦れの音がしたかと思いきや、そのワンピースが、するりと足元に滑り落ちていくではないか。
下に着ていたのは、花柄の可爱らしいビキニタイプの水着である。
思いの外大きな胸、きゅっと括れた腰、程よい肉付きのヒップと太もも、すらりと长い脚。
「ちょ、わ、若宫さんっ!?」
慌てて目线を反らすが、そんじょそこらのグラビアアイドルならば裸足で逃げ出すのではないかと思うほど、素晴らしいプロポーションが目に焼き付いて离れない。
「源一郎様はよくマッサージを受けてらっしゃったんです。ここにいらっしゃる道程で、どうしても身体が凝ってしまうと仰られて」
思わずきょどってしまった僕に対し、若宫さんは全く态度を変えることなく説明してくれる。
「な、なるほど」
确かに僕自身、ヘリ移动のおかげで体の节々が痛むのは确かである。
「け、けど、水着になる必要がありますか?」
「本来であれば必要ありません。ただ、源一郎様は施术の际に水着姿をご希望される事も多く。これは、ほんのサービスですのでお気になさらないでください。それよりも、穂村様もマッサージ、いかがですか?」
「ま、マッサージ………」
ごくり、と唾を饮み込んでしまう。
こんな水着美女にマッサージをされたら、いろいろとまずいことになりかねない。
(じ、爷ちゃんっ………)
あまり话したこともない祖父だったが、いつも厳格なオーラを身に缠っていた印象がある。
だというのに、これは………。
(まさか、単なるスケベじじぃだったんじゃ………)
そんな疑念を抱かざるを得ない。
傍らのナイトテーブルには何本かのボトルとタオルケット。
そして、水着姿の若宫さん。
思わずそちらに吸い寄せられそうになる视线を辛くもベッドに向けて误魔化す。
「お、お待たせしました」
「いえいえ。それではまずは、うつ伏せでお愿いします」
「は、はい」
微かな紧张を覚えつつも、ベッドにうつ伏せになる。
(ただのマッサージだ、落ちつけ、僕。変に意识するんじゃない………)
「それでは、失礼します」
ベッドの上に若宫さんが上がり、僕の太ももの辺りに腰を下ろす。
(うっ………)
互いに半裸状态。
素肌と素肌が密着する感覚に、思わず声が漏れそうになるのを何とか堪える。
(スベスベだぁ………)
「ローション垂らします。ちょっとひやっとしますよ」
「は、はい……んっ、冷たっ……」
背中にローションが垂らされる。
予め言われていたにもかかわらず、その冷たさに思わず声が漏れる。
若宫さんは自身の掌にもたっぷりとローションを乗せ、ボトルをナイトテーブルに置く。
手に驯染ませるように指を动かす度、ぐちゅっ、ぐちょっと卑猥な音がする。
この音だけを聴いていたら変な気分になってしまいそうだ。
「では、肩甲骨の辺りから解していきますね」
「お、お愿いします」
平静を装うと言う努力も虚しく、どもってしまう。
(お、落ちつけ。これじゃ、童贞丸出しじゃないか……)
ローションを涂り広げるように若宫さんの手が背中を这いまわり、肩甲骨を解すように揉み込んでくる。
「力加减、いかがですか?」
「んっ、とても、気持ちいいです……」
「リラックスしてくださいね?」
「ひゃ、ひゃい………」
気持ちよすぎて、思わず変な声が出てしまう。
それほど、若宫さんのマッサージ技量は卓越していた。
「穂村様、カチコチですよ……お仕事、大変なんですか?」
「っ、えぇ、まぁ……」
不意に若宫さんが上半身を倒し、耳元で嗫いてくる。
「身体の力を抜いて、私に身を任せてくださいね」
ぎゅっ、ぎゅっと体のコリを解されながら、少し低い落ち着いた声音で嗫かれると、头の中がボーっとしてくる。
「足の方もやっていきますねー」
「ふぁ、ふぁい………」
返事をするのもだんだん亿劫になってきた。
旅の疲れが出たのか、だんだん眠たくなってくる。
だが、この极上の感触。
寝てしまうのはもったいなくて、何とか眠気を払いのけようと首を振る。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です」
「では……」
足にローションが垂らされ、筋肉を解すように足先まで揉み解されていく。
解された箇所の血流がよくなったのか、徐々にポカポカとしてきた。
「だいぶ解れてきましたね。それではもぉっとリラックスしてください?」
若宫さんの声色が変わった気がする。
そう思ったのも束の间、仅かな重みと共にふにゅぅっ、と柔らかな感触が背中全体に広がっていく。
「あっ………」
僕に覆いかぶさるように、若宫さんが密着しているのだ。
その豊満な乳房が背中で溃れ、その柔らかな感触に头が真っ白になる。
「わ、若宫さん、当たって……」
「当ててるんです?気になさらないでください?……れろっ?」
「んっ!み、耳っ……」
耳を舐められて、びくんっと体が震える。
「くす。耳が敏感なんですね。それではもう一度……ぺろっ、んちゅっ、れろぉっ??」
「んあぁっ、ちょ、こ、こんな……!こ、これっ、ま、マッサージ、ですか!?」
「ええ、マッサージですよ。源一郎様お気に入りの?……穂村様はお嫌いですか?こういう……マッサージ?」
手が脇の下を通って体の前面に潜り込んでくる。
その指先が、両乳首をさわさわと抚でていく。
「んんんっ……」
思わず上ずった声が漏れてしまった。
「くすっ、乳首も敏感なんですね。ふふ。コリコリになってきました?こちらも解していかないとダメですね?」
耳や首筋に舌を这わせながら、乳首を弄られる。
活性化された血流が股间に势いよく流れ込み、纸パンツの中で痛いほどに肉棒が勃起する。
赍される快楽に身动ぎする度、股间がタオルに擦れ、甘い刺激が生まれ、呼吸が荒くなっていく。
「あら、解しているのにどんどん硬くなっていますね……ちゅっ?れろっ?ちゅぱっ?」
「あっ?んんっ??んひぃっ?」
爱抚されて解れるはずもなく、乳首はどんどん硬さを増していく。
落ち着いた声音で嗫かれ、耳を咥えられて舌が这いまわる感触もどんどん性的兴奋を高めていく。
「ふふ、腰が持ち上がってきていますよ。どうされました?」
淫らな爱抚を続けながら、白々しく问われる。
耳を口中に含まれ、甘噛みされ、舐め、しゃぶられ、吸われる。
勃起した乳首は、亲指と人差し指で摘ままれ、くにくにとこねくり回される。
若宫さんが上下に身体を揺する度、ローションのねちゃねちゃという淫らな音が耳を犯し、柔らかすぎる若宫さんの肢体の感触が身体に刻みつけられていく。
「あっ?んあぁぁっ??」
「可爱らしい声?……気に入ってくださったようで何よりです。源一郎様も、このマッサージを受けられると、とても可爱らしいお声を出されてましたよ?」
腰を持ち上げようにも体に力が入らない。
若宫さんの体重はとても軽いにもかかわらず、跳ねのける事が出来ない。
赍される快感によって、抵抗しようとする気力さえもどんどん夺われていく。
「あっ、あぁっっ?き、気持ちいいぃっ……??」
びくびくと体が震える度、タオルに肉棒を擦り付けてしまう。
穷屈な纸パンツの中で次々に溢れ出す我慢汁に涂れ、肉棒が限界に追いつめられていく。
(ま、まずい……イっちゃう……??)
口の中に溢れた涎が、口の端から零れ落ち、射精を覚悟した瞬间。
「はい、背中は完了です?」
「へっ……」
あと少しで射精できるというタイミングで、若宫さんが背中を降りてしまう。
(そんな……)
「ふふ、どうされました?」
「い、いえ……なんでもないです……」
「何かございましたら、远虑なく仰ってくださいね。それでは………次は仰向けになってください?」
「っ………」
一瞬、お预けを食らって情けない気持ちになったものの、次に赍された言叶に、今度は嬉々として従ってしまう。
ぐるりと仰向けになると、纸パンツに収まりきらずに露出した亀头が见えた。
我慢汁に涂れ、赤黒く肿れあがり、びくびくと震える愚息に、急に耻ずかしさが込み上げてくる。
「では、ローション垂らしていきますね?」
そんな僕の様子に构う事もなく、若宫さんが、僕の胸にローションを垂らしていく。
さらに、それを涂り広げるように抚でられる。
「あふぁっ?」
敏感な乳首やわき腹を抚でられる感触に、思わず身をよじってしまった。
「穂村様?」
ぐっと顔を近づけてくる若宫さん。
绮丽な黒髪が、僕の额や頬をくすぐる。
その绮丽な瞳には、欲情に歪んだ丑い男の顔が写っていた。
(爷さんも、こんな………)
あの厳格そうな雰囲気を醸し出していた祖父が、孙ほども年の离れた女性にいい様に蕩けさせられていたとは、あまり考えたくはなかった。
「お口にも、ローション欲しくないですか?」
ぺろり、と柔らかそうな唇を舌で舐めながら、若宫さんがそんなことを寻ねてくる。
どくんっ、と鼓动が大きく高鸣った。
男としての矜持が、どろりと溶けていく。
「ほっ、欲しいっ……です……」
「良いお返事です?…それじゃ、お口をあーんって大きく开けてください?」
「あ、あーん……」
言われるまま、大きく口を开く。
そんな僕の直上で、若宫さんが口を开き、舌を伸ばす。
彼女の唾液が、舌を伝い、その先端から僕の口の中へときらきらと煌めきながら滴り落ちていく。
口の中が微かに甘い香りのする若宫さんの唾液で満たされていく。
「まだ饮んじゃだめですよ?」
若宫さんの顔が下りてきて、唇を重ねられる。
舌が、僕の口内に溜まる唾液を搅拌しながら、僕の舌に络みつき、扱き上げる。
呼吸が上手くできない。
(お、溺れるっ………!!)
パニック状态に近くなるが、いつの间にか両手は恋人握りで拘束されていて逃れられない。
「零しちゃダメですよ?」
至近距离で窘められて、身体が暴れだしそうになるのを何とか堪える。
このまま杀されるのではないか―――とさえ思った。
その一方で、股间では肉棒が痛いほど勃起している。
死を覚悟した时、雄の生殖本能は子孙を残そうと最も强く掻き立てられるのだという。
そんな雑学が脳裏を过った。
时间にすれば、仅か5分足らずだっただろう。
だが、无限とも思える时间だった。
渐く満足した若宫さんが顔を上げ、微笑む。
行いは悪魔のようなのに、その笑顔は女神のようだった。
「どうぞ。饮んでください?」
许可を受け、口の中一杯に溢れそうになっていた若宫さんと僕自身の唾液が混じり合った混合液をごくごくと饮み干していく。
美味しいとか、美味しくないとか、そんな感覚はなかった。
にもかかわらず、全身が热くなり、纸パンツは我慢汁でぐっしょりと濡れていく。
人间として、或いは男として、大切な何かを夺われたような、胸のどこかに穴が开いたような感覚。
「よくできました?」
すべてを饮み干した僕の头を、若宫さんが抚でて褒めてくれる。
じんわりとした幸福感が、胸に空いた穴を埋めていく。
それが、心地よい。
身体だけでなく、心も解されていくような………。
若宫さんの顔が僕の胸元へと降りていき、乳首が口中に含まれる。
硬く勃起した蕾を舐め、しゃぶられ、吸われ、时折甘噛みされて、そのぞくぞくとする快楽に身体が震える。
「ふふ、穂村様。おちんちんがすごぉく、カチコチになっていますよ?」
「あ、ぁぁっ?……わ、若宫、さんっ……も、もうっ??
纸パンツの上から、爪先だけでつぅっと抚でられて、思わず背が仰け反ってしまう。
「もう……?」
ちろちろとふやけた乳首を舐めながら、上目遣いに首を倾げる若宫さん。
「もう、何ですか??」
「さ、触ってください……!」 内容来自
もはや限界だった。
既に、头の中は射精する事だけで一杯だ。
「何をですか?」
「あぁっ……お、おちんちん……を……」
意地の悪い问いかけに消え入りそうな声で、答える。
耻ずかしさで身体が燃えるように热い。
だが、その热さは性的兴奋と同义だった。
「触ってますよ?」
「ああっ……か、纸パンツの上からじゃ、なくて……ちょ、直接……!」
僕の恳愿に、若宫さんが微笑む。
「そういえば……穂村様。弊社の株券はどうされるおつもりなんですか?」
「へ………」
不意のタイミングで飞び出た想定外の质问に、思わず硬直する。
纸パンツの上からしか触ってくれないもどかしさに闷えながらも、その视线が空を彷徨う。
「そ、それは………」
「売却される……おつもりですか?」
「あっ、あぁぁっ……??」
若宫さんの手が纸パンツの中に入ってきて、我慢汁でどろどろの肉棒を握る。
「どうして、売却されてしまうんですか?」
「あっ?ちょっ?あぁっ?あぁぁっ?」
纸パンツに亀头を擦り付けるように、しこしこと上下に扱かれる。
気が远くなるような快楽に、涎が溢れ出す。
「折角、こうしてお近づきになれましたのに。寂しいです……」
寂しそうな表情をしながら、肉棒を扱き続ける手は一向に休めない。
先ほどから焦らされていた事もあり、あっという间に射精欲が込み上げてくる。
「あっあっ、も、もうっ………」
「ダメです?」
射精に备えて身构えたところで、若宫さんが根元をぎゅっと握ってくる。
「あぁぁあっっ………」
射精を押し留められる焦燥感に、苦闷の呻きが漏れる。
若宫さんが纸パンツの纽を切る。
束缚が解けて、大きく反り返った肉棒が腹を打った。
「ふふ、とても硬くて……解し甲斐のありそうなおちんちんですね??」
ひくひくと震える裏筋を、つぅっと抚でられる。
「な、なんで、そんな事を、知って……あぁぁっ??」
玉袋を揉まれ、言叶が途中から喘ぎ声に変わる。
若宫さんの言う通り、僕は祖父から相続したヴェイン?グループの株を売るつもりだった。
だが、それは知り合いの証券マンにしか相谈していない事だ。
「何かご不満な点でも?」
不満な点あらば………あった。
「む、无配当、だからっ……うひぃっ……??」
射精の波が若干引いたところで、シコシコと軽快に扱き上げられる。
カリ首に引っ挂ける様な扱きに、びくんびくんと体が跳ねてしまう。
「なるほど。无配当だから……ですか」
ヴェイン?グループは今、急成长している新兴财阀グループだ。
株価も顺调に上昇しており、このまま継続して保有していてもいずれは大きな利益を得られるだろう。
しかし、できる事ならば、毎年入ってくる配当金を贳える方が僕个人としてはありがたかった。
もし、ヴェイン?グループが日本企业の平均である2%の配当金を出してくれれば、僕はそれだけで毎年2000万円近くを得られるのだ。
しかし、ヴェイン?グループは更なる成长に向けての投资という名目で、これまで一度も配当金を出したことがない。
「だから、弊社の株を売り、配当率の高い企业の株を购入されようとされているんですね」
射精するぎりぎり手前でコントロールするように爱抚する手を缓めながら、若宫さんが小刻みに颔く。
确かにヴェイン?グループが优良株であることは间违いない。
しかし、唯一无二の选択肢という訳ではない。
现在、东証一部だけでも约2300社が上场しているのだから、ヴェイン?グループよりも优れた企业も多いのが现実である。
売る前に一度ぐらいヴェイン?グループが夸るヴェイン?リゾートを楽しんでみようと思ったのが、今回この地へ足を运んだ本当の理由なのである。
「困りましたねぇ……」
若宫さんがローションのボトルを手に取り、肉棒の上で倾ける。
とろとろの液体が肉棒をコーティングしていく。
そして―――両手で握る。
ぐっちゅうぅぅぅっ??
「うひぃぃぃいっっ……???」
思わず耳を塞ぎたくような淫らな音と共に、これまでに経験したどのような快楽をも上回る悦楽が全身を贯いていく。
「弊社では、个人投资家の皆様に、是非弊社の応援団―――安定株主になっていただければと考えておりまして」
まるで雑巾を绞るかのように、ぎゅちゅっ?じゅちゅぅっ?と肉棒を刺激しながら、若宫さんが本当に困ったような顔をする。
「ぁぁっっ、うひぁぁぁぁっっ???」
激しい快楽に、あっという间に射精欲が込み上げてくる。
だが、あと一歩で射精できるというところで、若宫さんが手を放してしまう。
「考え直していただけませんか?」
「そ、そんな事言われても…ぉぉぉぉっ??」
最后まで言わせて贳うこともできず、再びヌルヌルの肉棒を扱かれ、快楽の悲鸣を上げさせられる。
だが、やはり射精の一歩手前で刺激が止まってしまう。
「そんなこと仰らず。ね???」
乳首をカリカリと刺激され、耳を咥えられる。
唾液を流し込み、啜り上げる。
ちゅぱっ、ちゅぷっ、じゅるるるっ、と淫らな音が头の中に响く。
「ひぃぃぃぃっ??ゆ、许してぇぇぇっ??」 内容来自
ドアノブを回すように亀头を责められ、大きく体が跳ねてしまう。
「あ、ダメですよ。お约束いただくまでお预けです??」
「あぁぁぁっっ??」
絶顶寸前で根元を强く握られ、苦闷の声が漏れる。
「『株は売らない』ってお约束いただけたら、私の手マンコでどびゅどびゅって気持ちよく射精させて差し上げますから??」
耳元で嗫かれ、ぐずぐずと理性が崩れていく。
「おっ、おぉぉぉっ……??」
「ほら、タマタマもパンパン。あまり溜めすぎるのもお体に毒ですよ?」
限界まで膨れ上がった睾丸をヌルヌルの手でもみゅっもみゅっと揉み込まれ、头を左右に振り乱しながら苦痛の声を漏らす。
过ぎたる快楽は、もはや拷问に等しい。
「もっ、もぅっ、あぁぁあっっ??お、おかしくなるぅぅぅっ??」
「立派ですよ、穂村様。源一郎様ならもうとっくに……ふふ??」
「あっ、あぁぁっ……??」
(じ、爷ちゃん………も………こんな目に……)
株を相続した时、何故祖父が配当金も出さないヴェイン?グループに投资していたのかが谜だったが、その理由の一端が知れた気がした。
「ほら。意地を张らずに。ね?楽になってしまいましょう?」
何度も何度も寸止めを受けて、心に罅が入っていく。
(もう……いいや……)
ここはヴェイン?グループが运営する南国のリゾート地。
都会の喧騒から隔絶されたこの地で、谁に気兼ねする事もなく羽を伸ばすことができる。
それが、このリゾート地の売り文句である。
それは、裏を返せば、逃げ场がないという意味でもあるのだ。 本文来自
この岛のすべてがヴェイン?グループの掌中にあるのだから。
それは、岛を访れる客も例外ではない。
ここで抵抗したとしても、若宫さんから逃げることはできない。
この地狱の様な寸止めを延々と缲り返されるだけだろう。
そんなの………おかしくなってしまう。
そんな事になってしまうぐらいなら………。
「わ、わかった。う、売らない、から………」
「お约束いただけます?」
「や、约束するぅぅぅぅ、だから、イかせてぇぇぇっ……お愿いしましゅぅぅ??」
涙と鼻水でぐずぐずの顔をしながら、僕は若宫さんに恳愿する。
「わかりました。ありがとうございます、穂村様?」
若宫さんが満面の笑みを浮かべる。
その行动は悪魔そのものなのに、やはりその笑顔は纯真な女神のようで。
「それでは、タマタマの中にパンパンに堪ってるもの、ぜぇんぶどびゅどびゅって私の手マンコの中に出しちゃってください?」
まるで祈りを捧げるかのように両手を组み合わせる。
(これはまずい………)
头のどこかで、最后に残った理性の欠片が呟く。
あれは絶対に気持ちいい。
たぶん、この快楽を知ってしまったら、もう后戻りできなくなるほどに。
だが、心の大部分は、その瞬间を待ち焦がれてしまっていた。
组み合わせた両手の中に、丑悪な肉棒がずぶずぶと饮み込まれていく。
「うぎっ?ぃぃぃぃぃっ―――??」
手マンコとはよく言ったもので、本当に女性の膣に挿入しているかのような快楽に全身の神経という神経がオーバーヒートを起こしていく。
若宫さんが両手を上下に振る。
ぐっちゅ?ぐっちょ?と、淫らな音が部屋に响く。
それはさながら、咀嚼音のようだった。
ローションと我慢汁が润滑油となり、指一本一本が襞のように络みつき、肉棒が蕩けてしまうのではないかと思うほどの快楽に头の中が真っ白になる。
「ああああっ、も、もうっ、これ、ダメっ、ダメですっ?…あぁぁっ、出るっ!出ますっ!あぁあっっ、いぎゅぅぅぅっ??」
数度にわたる寸止めによって押し留められていた大量の精液が、その瞬间めがけて込み上げてくる。
「いいですよ、イっちゃってください?」
若宫さんの许可を受けて、僕は思い切り腰を突き上げる。
まるで本当に、膣奥にすべてを注ぎ込もうとするかのように。
子宫口を突き抜ける代わりに、组み合わされた掌の间から亀头が突き出る。
「あぁああああっ????」
絶叫と共に、僕は决壊した。

どびゅるるっ、どびゅっどびゅっどびゅっ、びゅるるるるっ、どびゅどびゅっ、どびゅぅぅぅぅぅ、びゅるるるっ、どびゅっどびゅっ、どびゅるるっ……!!

寸止めによって浓缩された精液は粘度の高い块となって吹き上がり、べちゃべちゃと若宫さんに降り注ぎ、その柔肌を白く染めていく。
若宫さんは最后の一滴まで精液を搾り取ってくれた。
僕は四肢を投げ出し、放心状态で天井を见上げている。
意に反する约束をさせられたはずが、何故か嫌な気分はしていなかった。

***

「な、なんだこれ………」
「源一郎様はプールもお好きでしたので。参りましょうか」
タオルで身体を拭った后、若宫さんにそう言われるままホテル内のプールにやってきた僕。
だが、そこで目にした光景に、思わず立ち尽くしてしまった。
プールの中でも、プールサイドでも、当たり前のように男女が淫らな行为に耽っているのだ。
プールの縁に手をついた女性を后ろから贯く男性。
プールの縁に腰を下ろした男性の股间に顔を埋める女性。
水面に浮かんだ男性の肉棒を胸で挟んでこねくり回す女性。
チェアに寝そべった男性の上で腰を振る女性。
公共の空间だと言う事もお构いなしに、性を讴歌する人々。
背徳と堕落の狂宴。
笑い声と喘ぎ声が混じり合った狂乱の喧騒が、白昼堂々、僕の眼前で展开されていた。
「いかがされました?」
そんな光景が、さも当たり前だとでもいうのか。
表情一つ変えることなく、若宫さんが僕の顔を覗き込む。
「こ、これは………」
「我々コンシェルジュの役目は、お客様が快适にお寛ぎいただくのをお手伝いさせていただく事ですので。お望みとあれば、どのような事でもさせていただきますよ?」
戸惑う僕に身を寄せ、そっと股间に手を这わせてくる若宫さん。
先ほどあれほど射精したにもかかわらず、目の前で缲り広げられる淫らな宴と、若宫さんの瑞々しく、厌らしい肢体を前に、僕の水着ズボンにははっきりとテントができていた。
ごくりと唾を饮み込み、若宫さんに手を引かれるまま、僕もまたその狂乱の中に身を投じていく。
とはいえ、色々と浮いていそうなプールにはさすがに入る気になれず、僕たちはプールサイドのチェアに腰を下ろした。
饮み物を持って巡回している黒服からシャンパンを受取り、とりあえず乾杯する。
その间も、四方から淫らな娇声が闻こえてきて、落ち着かない事この上ない。
隣のチェアでは、60过ぎのおっさんが四つん这いになって、尻穴を女性に舐められながら肉棒を扱かれ、まるで豚の様な丑い喘ぎ声を漏らしている。
思わず嫌悪感を抱くような、物凄く、丑悪な図だった。
だというのに、股间の高ぶりはさらに増していく。
「あの方は、次期干事长とも噂される与党の有力国会议员様なんですよ。毎年ご利用いただく常连様です」
添い寝するように身を寄せてきた若宫さんが耳元で嗫く。
「えっ……」
惊いて视线を向けた先で、おっさんがびくびくと体を震わせながら白浊液をぶちまける。
国家を导かねばならない立场の男が、なんと无様な………。
そんな思いとは裏腹に、肉棒がひくひくと震える。
「ふふ……兴奋されてるんですか?」
「んんっ……」
膨らんだ股间に、若宫さんが太ももを擦り付ける。
剥き出しの乳首に指が这いまわると、ぞくぞくした快楽に体が震えてしまう。
「あの方は最高裁判事。あちらは有名な俳优さんですね。あの方は一流企业の会长様。あちらで踏まれて喜んでいらっしゃるのは警视総监。その隣で并んで踏まれていらっしゃるのは大手新闻社の编集长。プールに浮かんでいらっしゃるのは、あの舌锋鋭い野党のホープ様です。今はとても気持ちよさそうな顔をしていらっしゃいますね。皆様、いずれもVIPの方々です」 copyright
プールの周りで快楽を享受している男たち。
それを一人一人示しながら、若宫さんが、その素性を明かしていく。
そのいずれもが、高い社会的立场や権威、権力を持つひとかどの人物たちだった。
そして、そんな男たちは例外なく谁もが、快楽に蕩け切った顔をしている。
ヴェイン?グループがいかにこの国の深层に浸透しているのかが、このプールに集う人々を见るだけでわかるわけだ。
きっと、僕も彼らと同じ顔をしているのだろうが。
「皆様、弊社を支えてくださる大切な株主様たち。勿论、穂村様もそのお一人です?」
耳が咥えられ、舌が这いまわる。
手を掴まれ、胸元へと诱导される。
诱われるまま、たわわな乳房を握ると、柔らかすぎて、指がずぶずぶと沈み込んでいってしまう。
荒い息を吐きながら、若宫さんの目を见る。
その目には、优しくすべてを许すような光があった。
或いは、それは僕が抱いた胜手な愿望だったのかもしれない。
しかし、その光に甘えるように、僕は若宫さんの胸の谷间に顔を埋めた。
ふわふわと柔らかくて、しっとりと滑らかで、ほんのりと温かくて、ふんわりと甘い香りに包まれる。
両手で乳房を揉みしだいて、その感触を堪能する。
ギンギンに勃起した肉棒が、掌中に包まれ、シコシコと扱かれる。
幸福感が心を満たしていく。
まるで、天国にいる様な気分だった。
日本を动かすVIP达がこぞって足を运ぶ理由もわかる気がした。
乳首を口に含み、舌で転がす。
ちゅうちゅうと吸いながら、无言のまま远虑なしにどぶどぶと大量の精を放った。
「お望みがあれば、どのような事でも仰ってください、穂村様?」
射精して尚、一向に硬さを失わない肉棒を精液に涂れた手で优しく扱きながら、若宫さんが嗫く。
「おっぱいで………して……」
その言叶に甘えて僕が望みを口にすると、若宫さんは微笑みながら颔いてくれた。
「畏まりました?」
僕の両足の间に身体を潜り込ませる若宫さん。
屹立し、快楽への期待にひくひくと戦慄く肉棒をゆっくりと、僕に见せつけるように身体を厌らしく揺すりながら、谷间へと収めていく。 内容来自
とても柔らかくて。
とても温かくて。
肉棒がふわぁと蕩けていくような快感に、头の中までトロトロになっていく。
「気持ちぃぃぃ……??」
「ふふ、とても幸せそうなお顔で、私まで嬉しくなってしまいます?」
若宫さんは微笑みながら、胸の両脇に手を添え、ゆっくりと圧力を高めていく。
「ふ、ふわぁぁっ……??」
思わず天を仰いだ僕の口の端から、涎が一筋、二筋と零れ落ちていく。
もにゅもにゅと柔らかな空间に捉えられ、全身の力という力をすべて吸い取られているかのような感覚に袭われる。
ある程度圧力を高めた后、今度はゆっくりと力を抜いていく。
もっちりとした胸肉が、まるで别れを惜しむかのようにねっとりと离れていく感触が、これはこれで気持ちいい。
「はうぅぅんぅっ??」
そしてまた、ゆっくりと圧力を高めていく。
まるで、水面に浮かび、ゆっくりと漂っているような。
寄せては返す波间にたゆたゆと浮かび、温かな日差しを浴びているような幸福感に全身がふにゃふにゃと弛缓していく。
穏やかな快楽が、精嚢における精の作製をより一层促す。
弛缓する全身の中で、唯一硬さを失わない肉棒は赤黒く肿れあがり、血管が浮かび上がり、先头からは圧力の高まりに従って、ぴゅっぴゅっと我慢汁が喷き出していた。
喷き出した我慢汁は肉棒を伝い、若宫さんの双乳を汚していく。
周辺の喧騒も徐々に意识の外に追いやられ、この空间に自分と若宫さんしかいないような错覚を覚える。
ただただ、若宫さんに意识を集中させ、少しでも快楽を享受しようと自らももぞもぞと腰を动かしてしまう。
「あっ?あぁぁっ……??」
少しひんやりとするローションが、若宫さんの胸を、胸の谷间を、そしてその谷间に捉われている肉棒をコーティングしていく。
若宫さんがボトルを仕舞い、再び両手を胸に添えて动かし始めると、ぬちゅっ?ずちゅっ?もちゅっ?にちゅっ?と卑猥な音が脳髄に响く。
「ひぃぃぃいいっ……??」
先ほどまでとは段违いの快楽に、思い切り腰が浮き上がる。
头の中に闪光が迸り、睾丸がぎゅっと押しあがる。
先ほどまでの穏やかな快楽が嘘のような、岚のような暴虐の快楽。
抗う术もなく転覆し、溺れてしまう。
だが、射精する!という瞬间に根元を握られて押し留められてしまう。
「现在、穂村様がお持ちの弊社株は100万株ですが、もう少し买い増しされてはいかがかと。例えば……あと、50万株とか?」
そんな悪魔のような嗫きを、女神のような微笑を浮かべたまま口にし、容赦なく胸をぐりぐりと动かして僕を责め立てる若宫さん。
「うぎぃぃぃぃっ??」
肉棒を激しく揉み込まれて、涙やら鼻水やら涎やら、穴という穴から液体が溢れ出していく。
だが、一番液体を発射したい穴だけが、それを许してもらえない。
絶顶寸前の快楽にびくびくと震える僕を巧みに捌きながら、最后の一押しだけはどうしても与えてくれない。
「いかがですか?」
「そっ、そんなの无理ぃぃぃっ??」
「あら、どうしてですか?」
ぶるぶると首を左右に振る僕に、若宫さんはわざとらしく首を倾げて见せる。
「お、お金が、な、ない、あふぁぁぁぁっ??」
僕はしがないサラリーマンに过ぎない。
50万株ものヴェイン?グループ株を买う金などある訳もなかった。 copyright
だが、若宫さんはふふ、と笑みを漏らし、
「そんなことはないでしょう?穂村様が源一郎様から相続されたのは……株だけではないのですから?」
片手で両胸を抱え、上下に揺すりながら、もう片手を僕の胸に伸ばす。
すっかり勃起し、切なげに震えている乳首を摘まみ、捻られる。
「あふぅぁぁぁぁっ……??」
唐突に与えられた激しい快楽に、思い切り仰け反ってしまう。
(だ、ダメだっ、こ、こんなのぉぉっ??……だ、谁か、助け―――)
霞む目を瞬きながら、何とか救いを求めようと隣を见ると―――。
「ぶひっ?买うっ?50万でも100万でも买うからっ??あへっ、イっ、イかせてぇぇぇっ??ぶひぶひぃっ??」
次期干事长とも噂される与党の有力国会议员は、思わず目を背けたくなるような太いペニスバンドを付けた女性にアナルを贯かれ、ブタの鸣き声を上げながら射精を恳愿していた。
「畏まりました。存分にイってらっしゃいませ?」
若宫さんとそっくりな微笑みを浮かべた女性が、政界の重镇に覆い被さりながら嗫き、思い切り腰を突き上げながら片手でペニスを、もう片手で丑く勃起した乳首を思い切り扱き上げる。
「ぶひぃぃぃぃぃぃっ????」
激烈な3点责めに丑悪な鸣き声を上げながら全身をがくがくと痉挛させ、どばどばと大量の白浊液をぶちまける国会议员。
60过ぎの老人とは思えぬ量だったが、やはりそれだけの射精をするのは体力的にも厳しいのだろう。
射精をしながら、その眼がぐるりと回って白目になり、口元からはぶくぶくと泡を吹きながら、チェアの上に崩れ落ちてしまった。
そのアナルから引き抜いたペニスバンドからは、汤気さえ立ち上っている。
(―――っ………!)
思わず男性から背けた目が、女性と合ってしまう。
无言で、微笑みを浮かべる女性。
今、一人の男性を絶顶に至らしめたとは思えない、穏やかな女神の様な微笑。
それを见て、思わず背筋がぞくりと震えた。
慌てて辺りを见渡すと、最高裁判事も、有名俳优も、一流企业の会长も、警视総监も、大手新闻社の编集长も、野党のホープも、この世を动かす権力や権威を持ったVIPたちがよがり声を上げ、アヘ顔を晒し、口々に株の买い増しを约束しては精を搾り取られていた。
それは、まさに阿鼻叫唤の地狱絵図。
地狱の鬼たちに绞り尽される、哀れな咎人のようだった。
「―――どうかされましたか?穂村様」
声のした方を见れば、若宫さんが微笑みながらこちらを见つめている。
あの、女神のような微笑を。
その引き换えは、ヴェイン?グループの安定株主になる事。
多くの株を买い増し、配当金を求めないという事。
恐らくは、株主総会で议案に反対票を投じる事すら许されないのではないだろうか。
谁が、どの议案で、どのような票を投じたのかなど普通であればわかるはずがない。
しかし、もはやヴェイン?グループならば何でもありなのだろう。
若宫さんが、ひくひくと震える肉棒の先端にキスをし、そのまま裏筋に舌を这わせていく。
「穂村様が源一郎様から相続された土地をもし売却されるのでしたら、弊社のグループ会社をご绍介する事もできます?」
ずぶずぶと肉棒が口中に饮み込まれ、吸われる。
気の远くなるような快楽に、一気に射精感が込み上げてくるが、若宫さんはすぐに肉棒を吐き出し、射精に至らぬように加减しながら舌を这わせ、キスをまぶしていく。
睾丸を口に含み、ちゅぽんっ?と卑猥な音を立てながら吐き出す。
「どうされますか?」
そして、僕に寻ねる。
僕がどんな顔をしていたか。
僕にはわからない。
だけどきっと、この场に居る男たちと同じ、快楽に蕩け切った顔をしていたのだろう。
それは、絶望や谛念と同义だった。
「100万株………买いますぅ??」
「ありがとうございます?」
若宫さんがぺこりと头を下げる。
「それでは、私のおっぱいとお口で、穂村様に溜まっているもの、ぜぇんぶ吸い上げて差し上げます?…勿论、この后も源一郎様がお好きだったお食事やお风吕もお楽しみください?明日、お帰りになられるその时まで诚心诚意、尽くさせていただきます?」
ずぶずぶと肉棒が饮み込まれ、思い切り吸い上げられる。
僕は天を仰ぎ、ありったけの精を若宫さんの口中に吐き出しながら、プールに木霊する娇声の涡に身を投じた。

閑静な住宅街の一角にある公园。
真夜中。
ベンチに腰挂け、ボーっと空を见上げている男が一人。
中肉中背の、特に印象に残らない风貌の男である。
………。
(まぁ、僕の事なんだけどね………)
あはは、と乾いた自嘲気味な笑みを漏らす。
(なんで、真夜中の公园で、ボーっとベンチになんて座っているのかと言うと话せば长くなるんだけれども―――)
「………?」
谁に向けたものでもない取りとめのない思考を中断し、空へ向けていた视线を公园の入口へと向ける。
すると、公园の入り口から一人の女性が入ってくるのが见えた。
(こんな时间に珍しいなぁ)
などと思いながら、近づいてくる女性を観察する。
(高校生かな………)
女性は今时、めっきり见かけることの少なくなったセーラー服に身を包んでいた。
だが、より目立つのはその髪の色だろう。
鲜やかな金髪が、かすかな星の光すら反射しているかのようにきらきら辉いている。
(校则违反とかになんないのかねぇ………)
そんな事を思いつつ、ぼけーっと女性―――と言うよりは、少女か―――を无远虑に眺めていると、彼女は僕の数m先で足を止めた。
(凄い美人………だけど、気が强そうだなぁ………)
ややつり上がった目、すっと通った鼻筋、きゅっと引き结ばれた唇。
一つ一つのパーツが美しく、しかも小さな顔の中に絶妙に配置されている。
(しかも、スタイルも抜群)
小柄と言って差し支えない身长だったが、セーラー服の胸元はふくよかに膨らみ、腰はきゅっと窄まり、短いスカートから伸びる足は长く细く美しい。
学校ではさぞや人気がある事だろう。
(こんな时间に一人で公园に何しに来たんだろう………家出かな?)
头のてっぺんからつま先まで、観察するように无远虑な视线を走らせていると、少女は仅かに眉间に皱を寄せ、
「ちょっとあんた」
绮丽だが、やや剣呑な声音。
だが、僕の様子に変化はない。
同年代の気弱な男子なら、今の一言で缩みあがるかもしれないが。
(デートかな……なんてね。ヤンキーの喧哗?……あれ、谁もいない……)
僕は振り返り、少女の视线の先を确かめる。
だが、僕の背后には谁もいない。
怪讶に思いつつ再び、少女を振り返り―――目が合った。
(………。え?)
そこで初めて、僕の顔に动揺が浮かぶ。
少女は苛立たしげに舌打ちを漏らしてから、
「あんたよあんた。そこの、うだつのあがらなさそーな」
僕はきょろきょろと周りを见渡してから、うっすらとこめかみに汗をにじませつつ、自分を指さしてみた。
「えっと………僕の事?」
「さっきからそう言ってるでしょ」
僕の言叶に、少女が返事を返したことで、僕の表情はがらりと変わる。
「な、んで………僕が……见えるの?」
そんな僕の反応に、少女はやれやれと言いたげに首を横に振り、
「はぁ……」
深々と叹息すると、ぎゅっと拳を握りしめ、半身に构え、そして反动をつけて、拳を僕の鸠尾へと叩きこむ。
「ぐへぇっ!?」
思わぬ激痛に、苦闷の声をあげる僕。
少女はひらひらと掌を振りながら闷絶する僕を见下ろし、
「见えるどころか、触れますけど何か?」
「い、いや、殴る必要ないでしょ!?」
「もう一発要る?」
「ごめんなさいっ、僕が见えるし触れる事はわかりましたから殴らないでくださいっ!!」
身构える少女に、僕は慌てて両手をあげる。
もう殴られたくない。
痛みを感じるのなんて、何十年ぶりだろう。
「―――に、してもびっくりしたなぁ。まさか僕が见えるなんて。幽霊になってから初めてだよ」
そう―――僕は、存命している人间ではない。
死して尚、成仏できずにこの世を彷徨う魂魄―――幽霊、お化け、ゴーストと呼ばれる存在なのである。
幽霊になってからは谁の目にも见えず、声も闻こえず、无论、触る事もできなかった。
だから谁かとコミュニケーションを取るということ自体、絶えてなかったのだ。
そのコミュニケーションが、非常に暴力的なものであったとしても喜ばしい。
いや、决して僕がMだという意味ではないけどね。
「ぺらぺらとうるさいわよ。死んでるクセに」
「あ、それって死者を愚弄する的発言じゃない?なくない?なくなくなーい?」
「殴られたい?」
「ごめんなさい」
ミキの全身から立ち上る杀気に、即座に谢罪する。
「わかったなら、さっさと初め―――」
「いや、ちょっと待ってよ」
「何?」
制止する僕に、あからさまに不机嫌そうなミキ。
「そこはほら、なんで僕がこの世に执着したのか~とか闻く所じゃないの?」
「戦争で死んだ人间に、未练なく死んだ人间なんているの?」
「さらりと重い事言うねぇ」
「てか、兴味ない」
「そっちが本音だね。でも、话した方がすっきりして、成仏しやすくなるんじゃないの?」
僕の提案に、ミキは腕组みし、チッと舌打ちしてから、
「手短にね」
「そうそう、満足すれば成仏できるかもしれないから」
谁かに话を闻いてもらえる嬉しさに、笑顔を浮かべつつ、僕は徐に口を开いた。
「僕は、幼驯染の千鹤子ちゃんという子の事が好きでねぇ。でもまぁ、奥ゆかしい日本人である僕には告白とかそんな事はできなかったんだけど―――」
「ただのへたれでしょ」
「しゃらーっぷ。そこ、黙って闻く!んで……僕は、彼女が幸せになる事を毎日毎日考えてたんだ。あの日―――空袭の日も、空袭警报が鸣った时、僕は真っ先に千鹤子ちゃんの処に駆け付けた。その前年に、海军将校と结婚して、赤ちゃんもいたんだ。でも、旦那さんは南方に行ったまま连络も取れなくて。彼女はまだハタチそこそこだったのに、食料もない中、悬命に赤ちゃんを育ててたんだ」
「あんたは戦争に行かなかったわけ?」
「あはは。僕は身体が弱くてね。小さい顷も周りの子たちに苛められてたぐらいで。千鹤子ちゃんはそんな僕にも优しくしてくれるいい子だったんだよ」
昔を懐かしむように眼を细め、うんうんと颔いた后、僕は大きく両手を広げてみせる。
「焼夷弾って知ってる?あれが落ちると、木造の家なんかよく燃えたんだ。今じゃ、东京はコンクリートジャングルなんて言われてるけど、当时はまだまだ木造の建物が多かったから。炎に追い立てられるように、僕たちはこの公园に逃げてきた。まぁ、当时は公园と言うよりも、空き地って感じだったけど。そこに爆弾が落ちてきて―――僕は、二人を庇って死んじゃった……って訳」
自分が死んだ时の光景を思い出すと今でも胸が缔め付けられる。
炎に包まれる家屋。赤々と照らされ不気味に蠢く黒云。逃げまどう人々の怒号、悲鸣、泣き声、降り注ぐ焼夷弾、大きな化け鸟のようなB-29。千鹤子ちゃんと赤ちゃん……。
「当然、二人の行く末が気になるわな。だから、幽霊になってこの世に留まり、ずーっと千鹤子ちゃんの様子を见守ってきた訳さ。幸いな事に、旦那さんは复员してきて、军が解体された后は払下げ品とかを闇市でさばいて。やがて、自卫队ができた时に海上自卫队に入って。最后は海将まで出世したんだ。赤ちゃんも结婚して家庭を持って、お孙さんもできて。そのお孙さんもやがて结婚して―――で、ほんの1週间前、千鹤子ちゃんは亡くなったんだ。多くの家族に见守られながら、ね。僕にとって、この上ない最高の终わり方さ。だから正直、僕はもうすぐ成仏するもんだと思ってたよ」
「―――でも、あんたは成仏できてない」
「なんでだろうね」
あはは、と乾いた笑みを浮かべる僕。
ミキはゆっくりと腕组を解きながら、
「それはあんたが、心のどこかで、千鹤子さんを恨んでいるからよ」
「恨んでる?僕が?千鹤子ちゃんを?なんで?」
あまりに予想外の言叶に、思わず力んでしまう。
「70年……いいえ、生前から、あんたは千鹤子さんの事を想ってきた。想い続けてきた。なのに、千鹤子さんはあんたを気にかける事も、思い出す事も―――命を赌けて救ってくれた事に感谢する事もなく、のうのうと生きて、幸せそうに死んでいった………あんたはそれが许せないのよ」
「………。そっか………」
僕の肩から力が抜ける。
反论する言叶を吐く代わりに、口元には微かな苦笑が浮かぶ。
「确かに、ちょっとぐらい思い出してくれてもいいのになぁ、とは思ってたかも」
ぽりぽりと頬を掻き、
「ちっちゃい男だなぁ」
「ほんと」
「あはは。慰めてくれないんだ」
「兴味ない」
「あっそ。僕……このままだとどうなるの?」
「怨霊になるわね。今まで见守ってきたはずの彼女の家族を、あんた自身の手で壊す事になる」
「そっか………じゃあ、せめて、残った家族に、僕の存在を思い知らせてから、成仏しようかな。じゃないと悲しいもんね」
「チッ……もう、怨霊になりかけてるじゃないの」
「と言う事で、ミキちゃん、成仏はまた今度―――」
「行かせるかっ!」
その场から逃げようとした僕に対し、ミキが何かを投げつける。
「えっ---うわっ!!??」
それは、僕の背中にぴたりと贴りつくと、纽のようなものが几つも飞び出してきて、僕の四肢を拘束してしまう。
「な、何これ!?」
「怨霊封じの札よ。动けないでしょ」
「くそっ、こんなもの……!!」
引きちぎろうと力を込めるが、纽はびくともしない。
「无駄よ。私の霊力と连动してるんだから。あんた程度の力でどうにかなるものじゃない」
「く、くそ………!!」
芋虫のような状态で転がる僕を、ミキが再びベンチに座らせる。
「くそっ、千鹤子ちゃんへの思いがある限り、僕は简単には除霊されないぞっ!」
「ふふっ、精々足掻くがいいわ」
ミキが谐谑的な笑みを浮かべつつ、舌なめずりをする。
その姿に、思わず頬が引き挛る。
「う……痛いの?」
「痛くはないわ。そもそも、この世ならざる存在であるはずの霊が、この世に在り続ける为には膨大なエネルギーが必要なの。そのエネルギーの根源が、想いの力。未练や恨み、爱情のような、ね。私は、そんな霊のエネルギーを霊体の外に无理やり放出させることで、この世に魂魄を留められなくし、除霊するの」
「つ、つまり………?」
「私が、あんたを犯すわ。射精する度、あんたは力を失い、全て失った时点で、消灭する」
「そ、そんなっ………」
「嫌なら、耐えてみせなさい。ま、童贞には无理だと思うけど」
「な、なんで、童贞だって事………」
「未练たらたらのクセに、好きな人が幸せになればそれで僕も満足~なんて言う奴、童贞に决まってるじゃない?」
「くっ………」
言い返せない。
「さぁて、それじゃ早速はじめるわよ」
动けない僕の股间に、膝を押し付けてくる。
「うっ………」
「ほぉら、女子高生の膝よ。あんたみたいな童贞、こうしてもらいたいって思った事があるんじゃない?」
嘲笑うような笑みを浮かべつつ、ミキが膝をぐりぐりと动かす。
「ぅっ、んっ、あぁっ……そんなぐりぐりしないでぇ……」 本文来自
ほっそりとしていながら、程良く肉も付いた柔らかですべすべな太腿。
ズボン越しでも、その感触によって十分な快感が与えられてしまう。
见抜かれている通り、女性経験など全くない僕は、この公园を行きかう女子高生たちを眺めては、その太腿や膝に胸ときめかせていたのだ。
「ほら、やっぱり?……もうカタクなってきた」
「く、くっそぉ………」
はっきりと形が分かるほどにズボンが膨らんでしまう。
ミキはぐりぐりと言う动きから、今度はズボンの膨らみに沿って擦りつけるように膝を动かす。
「ぁあっ、くぅ……」
柔らかな膝に扱かれて、はやくも先端から我慢汁が渗んでしまう。
「なんで、こんな………」
「なんでこんなに気持ちいいのかって?当然よ、あんたは霊体。谓わば、剥き出しの魂を直接爱抚されているようなものだもの。服の上からだって関係ないわ。服を构成してるのも、あんた自身のエネルギーなんだから」 copyright
「あっ、あっ、あっ……も、もうっ……」
「なぁに、もう逝っちゃいそうなの?」
にやにやと笑い、腕を组みながら、巧みな足さばきだけで僕を追いこんでいくミキ。
僕の顔が、どんどん余裕を失っていく。
腰の奥底から、何十年振りかの射精冲动が込み上げてくる。
「くくっ、70年ぶりの射精、ズボンの中にぶちまけちゃいなさい?」
「あぁぁぁあっ、いくぅぅぅっ……!!」
背をのけぞらせ、びくびくと大きく震えながら、びゅるびゅると精を放出する。
ズボンに、瞬く间に浓い染みが広がっていく。
「ぁぁっ、な、なに、この感覚……力が抜けていく……」
「射精と言っても、精子なんて出ないわ。だって、あんた死んでるんだもの。出てるのは、あんたの霊エネルギーよ」
「こ、このままじゃほんとに成仏されちゃう……!?」
「ふふ、お游びはここまでよ。次から本気で行くから」
ミキが、僕の足の间に座り込み、ズボンのチャックを下ろす。
「凄く沢山出したのね。すっごくぬるぬるじゃない?」
「う……ぁ……」
ミキの白い手がズボンの中に差し込まれ、パンツの中から精液に涂れた肉棒を取りだす。
「凄く硬い………流石は、70年分の怨念が笼ってるだけあるわね」
获物を前にした肉食獣のように瞳を辉かせ、舌なめずりをするミキ。
僕の背筋に、言い知れぬ恐怖感が走り抜ける。
「怖がる事ないのよ。気持ちよぉく、逝かせてあげるから?……まぁ、直に、何も考えられなくなるだろうけど?」
恐怖を感じているはずなのに、肉棒は硬くそそり立ち、ミキの吐息が当る度、ぴくぴくと震えてしまう。
「あ~ん………?」
ミキが见せつけるかのように大きく口をあけ、ゆっくりと口腔内に肉棒を収めていく。
「あ、あああ、あああ……」
生温かい口中に姿を消していく肉棒に、阿呆みたいな声しか漏れない。
まだ、口を闭ざしていないので、肉棒が感じているのは口内の热さのみ。
ミキが口を闭ざした时、どんな快楽が待っているのか、恐怖心の中に仅かばかり芽生えた期待感が、ぐんぐんと大きくなっていく。
「―――あむっ?」
「っっっ………!!」
口が闭ざされた瞬间、想像した以上の、电撃の如き快楽が背筋を駆け上り、脳を直撃する。
棹を柔らかな唇に缔め付けられ、亀头をぬめる頬粘膜に押し付けられ、カリや裏筋を舌が舐め溶かしていく。
「こ、これがフェラっ……!?……き、気持ち良すぎるぅっ……!」
「まらまら、ほんなほんひゃないひょ」
「うわっ、咥えたまま喋るなっ……!!」
「ぷはっ……もっと気持ち良くしてあげるからね?」
吐き出した肉棒に、まるでキャンディーでも舐めるかのようにぺろぺろと舌を这わせ、时折、ちゅっ、ちゅっとキスをまぶす。
キツイ言动とは裏腹の优しい快感に、睾丸がきゅっと上がっていく。
「うっ、んっ、くっ、はぁ………」
「タマタマも可爱がってやるよ?」
「んんっ……」
亀头から、べろぉっと棹を伝って、睾丸まで移动し、二つの玉を同时に口に含んでしまう。
「あむっ?……ちゅっ、ぺろぺろっ、はむはむ?」
「ぁぁっ、か、噛むなぁっ……」
甘噛みされると、全身が痺れたかのような感覚が走る。
抵抗の意思さえも、舐め溶かされていく。
棹は柔らかな手で握られ、大量に溢れだす我慢汁を巻き込んでぬちゅぬちゅと厌らしい音を立てながら扱き上げられる。
「女の子の手、柔らかいでしょ~。シコシコされた事なんてないんでしょ?」
「気持ちいいっ、ダメだぁ、も、もう、また逝っちゃう……!!」
「あはは。情けない顔しちゃって。いいよ?ほら、逝きなよ」
棹を扱き上げながら、铃口をちろちろと舐められる。
その刺激が、トドメとなった。
「あぐぅっ、いぐぅぅっ……!!」
どびゅどびゅと、2度目だというのに1度目以上に大量の精液が喷き出て、ミキの顔を白く汚していく。
「童贞のくせに、顔射とは生意気」
「ひぃっ、ごめんなさいっ……」
睨まれて、思わず反射的に谢ってしまう。
ミキはにやりと笑うと、
「许さない」
そう言い、射精直后の肉棒を一気に喉奥まで咥えこんでしまう。
「あぁぁっ、い、逝ったばかりなのにぃぃぃっ……!!」
さらに、激しく头を前后に振り、舌と頬粘膜と唇で容赦なくペニスを扱き上げる。
「はひぃぃぃっっ……!!」
甲高い悲鸣を上げながら、がくがくと全身を震わせる。
涙や鼻水、涎が止まらない。
ミキの口からも、じゅぶじゅぶと顔を动かす度、白く泡立った液体が零れ落ちる。
「あっ、あぁっ、こ、こんなっ、激しいのっ、ダメっ、ま、また、さっき逝ったばっかなのに、また出るぅぅぅうっぅ!!」
思い切り腰をミキの喉奥に突き入れ、3度目の精を放つ。
量や势いに衰えは见られず、大量の精を喉奥に注ぎ込む。
ミキは少しだけ苦しそうな表情を浮かべつつも、络みつく程に浓いザーメンをごくごくと饮み干していく。
「ぷはっ………女子高生に口でしてもらえたんだから、感谢しなさいよ?」
「はぁはぁ、ひぃ、ひぃ……すこし、休ませて……」
「何言ってんの。休ませる訳ないじゃん?このままノンストップであの世イキよ」 本文来自
「あぁっ、そ、そんなぁっ………」
「今度は~………こっちでしてあげる?」
ミキが、セーラー服を脱ぎ捨てる。
僕の眼前に、豊満な乳房が露わになる。
こんな状况だというのに、僕はその美しい乳房に钉づけになってしまう。
「ほれ、うりうり~?」
「んぅんぅっ!?」
僕の后头部を抱え込み、顔におっぱいを押し付けてくる。
むにむにと柔らかく、温かなおっぱいに包まれて、幸福感に包まれていく。
「ぱふぱふ、ぱふぱふ?……これやるとみんな、抵抗できなくなっちゃうのよ。どう、ミキのおっぱいは?」
「はわぁ~……柔らかいぃ……」
「何、その情けない顔?じゃあ、今度は……」
僕の顔を解放したミキが、しゃがみこむ。
「ほぉら………挟んであげる?」
「うぁぁぁぁっ………!!!」
3度射精したにも関わらず、ぱふぱふの感触によって未だガチガチの肉棒が、柔らかな双乳に包まれる。
「気持ちいいっ………!」
ふわふわな感触に、思わず涎を垂らしてしまう。
「动かすから、ぴゅっぴゅってどんどん射精しちゃってね」
双乳を両侧から抑え、押し付けたり、上下に动かしたり。
その度、僕は喘がされ、全身をぴくぴくと震わせてしまう。
我慢しようと尻穴に力を込めても、柔らかな乳肉による蹂躙にあっさりと力が抜け落ちていく。
溢れ出る我慢汁がさらに、肌感をもっちりとさせ、まるで吸いつくような快感に、射精欲が止められない。
「だ、ダメっ、またっ、また逝っちゃうぅぅぅっ……!!」
どびゅどびゅっと4度目の射精を乳房で受け止めながら、ミキは一向に动きを止めない。 copyright
「ぁぁぁぁっ、イったばっかなのにぃぃぃっ……!!」
精液のおかげで、さらに滑りが良くなった双乳が、肉棒を揉みたてる。
「またっ、また出るぅぅぅっ……!!
びゅるるるっ、と流石に势いは若干衰えたものの、それでも立てつづけに5度目の射精をおっぱいにぶちまける。
「あはは?私のおっぱい、気持ちいいんだ?……もっと、してあげるからどんどん出してね?」
「も、もう许してぇぇぇッ………」
もちゅっもちゅっもちゅっ。
びゅぷっ、ぴゅるるるっ……。
ずにゅぅっ、ずりずりっ、ずちゅっ。
どぴゅっ、ぴゅうぅぅっっ……。
むぎゅぅぅぅぅっ。
びゅるるるるっ……。
「くくっ、もう全然止まらないじゃん?」
「おっぱい、気持ちいいよぉ、気持ち良すぎて……あぁ、おかしくなるぅぅっ……」
「ふふ、もうこれは要らないね」
ミキが印を切ると、僕を拘束していた纽が消えた。
だが、拘束が解かれても、僕には逃げ出すだけの体力も気力も残っていなかった。
散々胸で搾り取られ、ベンチ上でぐったりとする僕。
ミキは上半身を白く染めたまま、スカートとパンティをするすると落とす。
「っ、まさか………」
それを见て、流石の僕にも、次にミキがしようとしている事がわかった。
「喜びなさい、あんたの童贞も贳ってあげる?」
动けない僕の腰を、ゆっくりとミキが跨ぐ。
初めて见る女性の秘所は、濡れ光り、非常に淫らな香りがした。
「あ、あああ………」
僕はただ、呆けた声を漏らしながら、ミキが屹立した肉棒の上へと腰を下ろしていくのを眺めていることしかできなかった。
くちゅっ………。
「ん」
秘所の入口と亀头が当り、ミキが微かに声を漏らす。
だが、それで腰の动きを止めると言う事はなく、さらに下ろしていく。
几重にも折り重なる肉襞をかき分けながら、肉棒が彼女の中に埋もれていく。
「う、あぁぁっ……」
意味もなく、虚空を彷徨う僕の両手を、ミキが捕まえ、指と指とを络ませるようにして握り合わせる。
まるで恋人のように―――。
やがて、肉棒全てが、彼女の中に入った。
「童贞卒业おめでとう?」
「き、気持ちいいっ………」
襞襞が、络みつき、舐め、しゃぶり、吸いついてくる。
肉棒がまるで溶かされているのではないかと思う程の快楽。
「―――じゃ、动くよ」
手を握り合ったまま、ミキが腰を动かし始める。
「ぁぁっ、何これ、中が凄く缔まって―――うわぁ、だ、ダメ、気持ち良すぎるぅぅっ!!?」
くちゅくちゅくちゅっ………。
ぱんっぱんっぱんっ………。
繋ぎ目から爱液と我慢汁の混じり合った液が溢れだし、腰がぶつかり合う度、肉と肉がぶつかる淫らな音が响く。
「こ、こんなのっ、が、我慢できないっ、いくっ、出るっ、出ちゃうっ……!!」
「出しちゃえ?」
悪戯な小悪魔のような笑みを浮かべ、ぺろっと可爱らしく舌を出しながら、ミキがトドメとばかりに腰を捻る。
「おおおおおっ………!!」
僕は雄叫びをあげ、ミキの身体をも空中に持ち上げるほど腰を突き上げ、彼女の最奥へと精液を叩き込んだ。
どくっどくっ、と脉动の度に、精液がミキの子宫を叩き、満たし、膣を埋め、つなぎ目からぶしゅぅっと泡立ちながら溢れ出る。
「んっ?んっ?……中に、热いのが一杯?……ほらほら、もっともっと、あんたも腰动かして、どんどん出しな?」
「あ、あああっ、と、止まらないっ、射精も、腰を动かすのも止められないぃぃぃっ………!!?」
射精が终わる前に、次の射精が始まるような感覚。
连続射精によって全身から、急速に力が失われ、ミキの中に流れ込んでいく。
「くふぅぅぅっ、吸われるぅっ、吸いとられるぅぅぅっ……!!」
「あはは?あんたの怨念が私の中に流れ込んでくる?……ほぉらもっと、この世への未练全部、私の中に吐き出しちゃいな?」
ぬぷっぬぷっぬぷっ………。
びゅるっ、びゅるるるぅっ……。
全身の细胞が溶けていくような快楽。
否応なく、心が満たされていき、怨念が浄化されていく。
ぎゅっとミキの手を握り、彼女の喘ぎ声に合わせて腰を突き上げ、冲动のままに精を流し込む。
何度―――いや、何十度もの射精を缲り返し、ミキが肉棒を引き抜いた时、その膣からはごぽごぽと音を立てながら大量の精液が溢れだし、ベンチや地面を白く染め上げた。
「どう、気持ち良かった?………って、闻くまでもないか?」
その额にびっしりと汗を浮かべながら、ミキが寻ねる。
だが、僕には応える余力もなかった。
全身の骨を砕かれたかのように、指一本动かす事ができなかった。
だが。
(まだ、成仏してない………)
まだ、僕はこの世に存在している。
その疑问を、视覚だけでミキに诉えかけると、
「あと1回射精すれば、たぶんあんたは成仏よ。だから、最后は―――」
そう言ってミキが鞄の中から取り出したのは、ピンク色の筒状の物体。
「おな、ホール………?」
散々、本物の膣で搾り取られた后に、まさかそのようなおもちゃが出てくるとは。 copyright
疑问符を浮かべる僕に、ミキがオナホールの断面を见せながら、
「このオナホールは、あんたの大好きな、千鹤子ちゃんの膣を再现してるの。勿论、ぴちぴちの现役だった顷の、よ」
「っ………!!??」
「まぁ、疑似だけど。最后は、大好きな人を感じながらイキなさい」
「な、なんで、そんなもの………」
「作れたのかって?……企业秘密よ?」
満面の笑みを浮かべつつ、ミキが僕の肉棒を、オナホールに挿入していく。
ぐにぐにと柔らかな突起や襞が络みついてきて、気持ちいい。
それが、千鹤子のものだと思うだけで、その快楽は格别だ。
「千鹤子……ちゃん……っ……」
自然と、涙があふれてくる。
そして、最后の射精感が込み上げてくる。
オナホールで、扱き上げながら、ミキが笑う。
「バイバイ?」
「っっっ………」
最后の射精。
最后に脳裏に浮かんだのは―――远い昔、まだ子供だった顷、幼驯染だった千鹤子と共に、诞生日ケーキの蝋烛の火を吹き消した时の光景だった。

***

まるで蛍のような、无数の光が空に向けて昇っていく。
ミキは无言で、オナホールを鞄に仕舞い、そして―――ゆっくりと振り返った。
「依頼は完了よ、千鹤子さん」
「ありがとう」
そこには、一人の老婆が立っていた。
その姿が微かに揺らぎ―――ハタチ前后の可爱らしい女性の姿へと変わる。
女性―――千鹤子は天へと昇っていく银一郎を见送り、そっと涙を拭う。
「马鹿ね、银ちゃん………忘れた事なんて……ある訳ないじゃない。贵方がずっと私を―――私たち家族を、见守ってくれていた事だって気づいてたわ。一度ぐらい、姿を见せてくれてもよかったのに。ほんとに长い间………ありがとう」
悲しげに微笑む、その姿もまた、几千もの光となり、天へと昇っていく。

女を想い続け、この世に留まり続けた男と。
そんな男を想い、あの世へと送ってあげたいと愿った女と。

2つの光は、子供の顷のようにじゃれあいながら、虚空へと消えていった。
その光を最后まで见送ってから、ミキは静かに公园を立ち去って行くのであった。
また、この世を彷徨う哀しき霊を祓う为に。








大福






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